全国の教員グループが児童の盗撮画像などをSNSで共有していた事件についてです。
千歳市立の中学校教諭の男が、女子生徒に対して日常的に不適切な行為をしていたとみられることが取材でわかってきました。
(記者)「柘野容疑者が警察署から出てきました。下を向いてゆっくりと階段から降りてきました」
うなだれるようにして歩く男。
身柄を検察庁に送られたのは、千歳市立北斗中学校の教諭・柘野啓輔容疑者41歳です。
柘野容疑者は北海道内の施設で撮影した16歳未満の女の子の性的な動画をSNSのグループに共有するなどして、性的姿態撮影等処罰法違反の疑いが持たれています。
この事件では、教員同士で児童の盗撮画像などをSNSグループで共有していたとして、名古屋市の小学校教諭の男ら4人がすでに逮捕されていて、柘野容疑者は5人目の逮捕者です。
このグループに属して、「他人が撮影した盗撮動画を見て、自分も盗撮してみたいと思い、盗撮をするようになった」などと容疑を認めています。
(石田記者)「こちらの中学校で勤務していた柘野容疑者ですが、日常に不適切な言動があったとみられることがわかりました」
(石田記者)「どんな先生でしたか?」
(卒業生)「お気に入りの生徒にはわかりやすく態度を変えたりしていた。もとから今回の事件のような噂は立っていた。やっと逮捕されたかというのはある」
(生徒)「(女子生徒の)足を触ったりそんな感じでした」
(卒業生)「バトミントン部の顧問で、その先生が顧問になったときに急にズボンの丈が短くなったというのを聞いた」
(孫が元バトミントン部)「その先生が嫌で夏ぐらいで1年ちょっとでバトミントン部をやめた。ひいきしていたみたい」
事件を受け、北海道教育委員会は緊急の会議を開き、9月中に学校施設内の点検をすることや、私物の端末の取り扱いについて研修を実施するよう指示しました。
また、千歳市では19日、臨時の学校施設点検を市内の全小中学校で行い、現時点で異常は確認されていないということです。
警察は、柘野容疑者が勤務先の生徒を盗撮したのかどうかについては明かにしていません。
北斗中学校では午後6時から保護者説明会を開く予定です。
逮捕送検された柘野容疑者は4年前から千歳市立北斗中学校に勤務しています。
家庭科・技術の担当でバドミントン部の顧問だということです。
その人となりについて、取材の中で生徒や卒業生らがこう証言しています。
・女子生徒の足を触る
・顧問になった際、急に女子生徒のズボンの丈が短くなった
・お気に入りの生徒にはわかりやすく態度を変えたりしていた
学校側は午後6時から保護者説明会で経緯を説明する予定です。