アメリカのトランプ大統領がイギリスを訪問中です。今回、2度目の国賓としてチャールズ国王夫妻のもてなしを受ける一方、トランプ氏の政策を批判する人々と支持者の間で衝突が起きるなど、異例の事態となっています。
デモ参加者「トランプ大統領に抗議しよう!」
イギリス・ロンドンで行われている抗議デモ。訴えていたのは“反トランプ”です。
記者「『アメリカを再び“嫌いに”』と書いてありますね。『人種差別に反対』『トランプに反対』とプラカードを掲げています」
そんな中、見られたのは…。
記者「トランプ支持者がデモの前で大きな声を上げています」
デモを批判するトランプ支持派とぶつかる様子です。
記者「トランプ支持者と反トランプの人が言い争いをしています」
イギリスを分断する“自国中心主義”。トランプ支持派と政策を批判する人々の衝突は、ロンドン郊外のウィンザー城でも起きました。この上空に飛んでいたのは…。
記者「トランプ大統領夫妻を乗せたとみられるヘリコプターが、ウィンザー城に到着しました」
“国賓”として迎え入れられたトランプ大統領。メラニア夫人と手をつなぎ、ウィリアム皇太子夫妻とともにチャールズ国王の元へ向かうと、ロイヤルファミリーと談笑。その後、馬車に乗り込みました。アメリカ国歌が流れると、敬礼する様子も見られました。
2019年に続き、2度目となる国賓待遇での訪問。イギリスが外国の要人を国賓として2度も招待するのは異例のことで、政権支持率が低迷する中、外交手腕をアピールする狙いがあるとみられます。
ただ、国民の間ではトランプ大統領の政策に批判の声も上がっていて、ウィンザー城ではトランプ大統領をめぐる疑惑をやゆしたプロジェクションマッピングを投影し、4人が逮捕されました。ロンドンではトランプ大統領とナチス・ドイツの独裁者、アドルフ・ヒトラーを重ね合わせるような壁画も描かれています。
世界で広がる“自国中心主義”。分断はどこまで広がるのでしょうか。トランプ大統領は国王主催の晩さん会に出席し、18日までイギリスに滞在するということです。
(9月17日放送『news zero』より)