今、盗撮画像やAI技術を悪用した性的な画像の流出が後を絶ちません。小児性愛者が集まるウェブサイトも存在し、犯罪者同士がそこで知り合うケースも…。心に深い傷痕を残す卑劣な性犯罪。子どもたちを守る立場であるはずの教員による犯行も大問題になる中、学校や社会にできることとは?【動画で見る】相次ぐ子どもの性被害…卑劣な犯行実態と教育現場の対策は
「性教育もまだなので、意味がわからないまま、無知な部分をついた犯行というところが本当に許せない」―怒りを押し殺して話すのは、大阪府に住む40代の母親です。2024年7月、自宅近くのマンションの敷地内で、三女(当時7歳)が男2人からわいせつな行為をされました。
裁判記録などによると、「カマキリ探ししよ」などと言って女の子に近づいた男2人は、1人が女の子と会話し、もう1人は少し離れた場所で周囲を見張るなど、役割を分担。誰かが近づいてきた場合、地面を蹴ったり肩を叩いたりして合図を送り、互いに注意を促していました。
さらに、ひと気が少なく防犯カメラのない階段に女児を連れていき、ひざの上に乗せてキスをしたり、下半身を触ったりする様子を撮影していたのです。男2人は、当時会社員だった愛知県の都築誠受刑者(52)と、介護職員だった大阪・堺市の玉井浩紀受刑者(59)で、2025年7月、懲役6年の実刑判決が確定しました。
離れた場所に住む男2人が出会ったのは、小児性愛者が集まるウェブサイト『アリスインワンダーランド』でした。サイトはすでに閉鎖されていますが、特殊な方法でしかアクセスできなかったといい、“子どもが一人で遊んでいる”“防犯カメラが少ない”地域の情報が共有されていました。
2人は“散策”と称して、犯行場所を事前に下見。さらに、小学校のホームページに記載された行事表を確認し、放課後の時間が長くなる短縮授業の日を狙って、犯行に及んでいました。
(裁判記録に基づくメッセージアプリの内容)
『新規の子を物色してるんだけど、なかなかですな。暑かったから、どこにもおらん』
『涼しくなりましたから、これからですよ』