世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”のトップ・韓鶴子総裁の疑惑をめぐり、韓国の特別検察官が逮捕状を請求したことがわかりました。教団から被害を訴える男性は「このときを待ちわびていた」と話しています。
「来るべきときが来たと。絶対に、いつか来ると。僕は、ずっと待ってましたからね」
このときを待ちわびていたと話すのは、元妻が世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”信者の橋田達夫さんです。
橋田達夫さん「あくまでも韓国の(本部の)指示で、日本の教団は動いているわけですから、司令塔がいなくなれば、かなり影響するんじゃないかと」
韓鶴子総裁「ホーリーマザー・ハンと一つにならなければなりません」
その韓国で教団のトップに立つ韓鶴子総裁に対し、18日に韓国の特別検察官が逮捕状を請求しました。韓総裁は関係者を通じて、尹錫悦前大統領の妻・金建希氏にブランド品などを贈った見返りに、教団の事業が韓国政府の援助を受けられるよう働きかけたなどの疑いが持たれています。
17日、特別検察官による聴取のため出頭した韓総裁。再びメディアの前に姿を見せたのは、およそ10時間後でした。
記者「権議員に、なぜ約1000万円の賄賂を渡した?」
韓鶴子総裁「私がなぜ、そんなことをする必要が、あるんですか?」
記者「(賄賂を)直接、指示や承認した?」
韓鶴子総裁「ありません」
記者「なぜネックレスやバッグを贈った?」
韓鶴子総裁「なぜ私が、そんなことをしなければいけないのですか?」
関係者によりますと、韓総裁は一連の疑惑について関与を否定したということです。
そんな聴取から1日もたたないうちに、請求された逮捕状。特別検察官側は韓総裁側が証拠隠滅を図る恐れがあると判断したということです。
元妻が“統一教会”の信者で、1億円に上る教団への献金などで、家庭が崩壊する被害に遭ったと訴える橋田さんは…。
橋田達夫さん「(教団は)今まで、ずっと逃げていて『全部、信者がやった、信者がやった』と。全部、自分たちが指示をしている。だから絶対、こういう日が来ると、僕は信じていました。これからが、やっとスタートですよ、本当の意味で。被害者の方も、これから(被害に遭ったと)手をあげてもらって、本当にやっとスタート。今まで手をあげられていない人も、いっぱいいると思う。僕は、これが大きな節目になると思うし、被害に遭われた方の希望になると思う。被害の回復を願っています」
日本の教団は、韓総裁の逮捕状請求について、どう考えているのか。「news zero」は18日、質問状を送りましたが、その返答は、まだありません。