共和党の活動家チャーリー・カーク氏の暗殺をめぐり、半旗を命じたドナルド・トランプ米大統領。しかし、民主党議員の事件については「知らない、誰?」と会見で返答し、SNSでは批判や失望の声が広がっている。【実際の映像】トランプ氏、批判が寄せられた会見の様子
アメリカの保守系政治活動家、チャーリー・カーク氏が暗殺された事件をめぐり、ドナルド・トランプ大統領の発言に注目が集まった。
カーク氏は、米ユタ州のユタバレー大学で9月10日、演説中に銃撃され死亡。12日、同州のスペンサー・コックス知事は、タイラー・ロビンソン容疑者(22)を逮捕したと発表したが、捜査は続いている。
事件後、トランプ氏は米国旗を「チャーリー・カーク追悼の印」として半旗にするよう命じた。
これが、ミネソタ州のメリッサ・ホートマン下院議員(民主党)銃撃事件への対応と比較されている。
ホートマン氏と夫のマーク氏は、自宅で警察官に偽装した覆面の男に撃たれ、6月14日に死亡した。
犯人は事件の直前に、同州のジョン・ホフマン上院議員(民主党)と妻イベット氏の自宅も銃撃し、2人を負傷させていた。
ミネソタ州のティム・ウォルツ知事は、続けざまの銃撃事件を「政治的な動機による暗殺」と位置付けている。
トランプ氏は6月当時、Truth Socialで「このような恐ろしい暴力はアメリカでは許されない」と、非難の姿勢を見せていた。
しかし、記者から「(事件を受けて)ウォルツ知事へ電話するか」と問われた際、「時間の無駄だろう」と、以下のように答えている。
「ミネソタ州知事は、まともな言葉づかいをしない。なぜ電話するんだ?『やあ、調子はどうだ?』と言うためにか? 彼は何もわかっていない。混乱しているだけだ。礼儀として電話できるかもしれないが、時間の無駄だろう」
そんななか、ホワイトハウスで9月12日に行った記者会見で、トランプ氏の発言に注目が集まった。
記者から、「(6月の事件を)振り返って、カーク氏と同じように、ホートマン氏のために半旗を掲げるべきだったと思うか?」と尋ねられると、トランプ氏は「知らないな。誰のこと?」と答えた。