ロマンス詐欺やニセ警察官詐欺など、最新の詐欺の手口と注意すべきポイントを専門家と考えました。【画像8枚】この記事の解説画像を見る女性が気になる話題について、スタジオで生討論を繰り広げるフジテレビ『ノンストップ!』の金曜恒例コーナー「ノンストップ!サミット」。
今回は、「いま気をつけたい最新詐欺手口」というテーマでMCの設楽統さんと三上真奈フジテレビアナウンサー、千秋さん、カンニング竹山さん、川村エミコさん、『婦人公論』元編集長の三木哲男さんが徹底討論しました。
現在、急増中だというマッチングアプリやSNSを介した詐欺。特に、40〜60代の女性をターゲットにした詐欺が増えているといい、川村さんは「婚活しているのだが、『日本に遊びに行きたい』など筋肉隆々の男性からのロマンス詐欺の誘いばかり来る!」と窮状を訴えました。
詐欺や悪徳商法に詳しいジャーナリストの多田文明さんによると、「SNSで食べ物や趣味の写真をアップしていると、趣味や嗜好を把握してアプローチしやすくなる。詐欺師は毎日メッセージをくれるので、出会いが少なくなる世代や子育てから手が離れた世代は相手に心が寄っていってしまう」と分析しました。
三上アナは「怪しいDMが来たことはあるけれど、ロマンス詐欺の入口かもしれないとは疑いもしなかった!」と驚き、川村さんも「私はDMをすぐにブロックして被害に遭わなかったが、『日本を案内してほしい』とカタコトで言われたら案内してあげたくなってしまう気持ちはわかる」と危機感を抱いた様子。
多田さんは、「詐欺にはイケメンや美女の写真が使われがちだが、実は使われている写真は同じだったりする。最近はAIを使って日本語も達者になっているので最初の段階で見極めるのは難しいが、メッセージのやりとりが顕著に多いと感じたら疑ってほしい」と警鐘を鳴らしました。
大好きなマーク・ラファロになりすました詐欺師から総額7500万円の被害に遭った、漫画家の井出智香恵さんも取材に応じました。
Facebookに届いたマーク・ラファロのメッセージを、初めは本人のわけはないとスルーしていたという井出さん。しかし本人そっくりの人物とのビデオ通話(使用されたのはAIで作ったフェイク画像)で本人だと信じてしまい、約半年に渡るメッセージのやり取りを経てプロポーズを受け、PCの画面を通して夫婦になる儀式も交わしました。
しかしその1ヵ月後に「お金を貸してほしい」とメッセージが届き、10万円ほどならとお金を送ってしまった結果、何度もお金を無心されることに。返済を催促した際にスーツケースに入った100ドル札の束が戻ってきたものの、実は本物のお札は数枚であとはただの紙切れ。それに気付かず、井出さんは約3年半に渡って合計約7500万円を奪われてしまったといいます。
井出さんは薬液につけた黒い紙が100万ドルに変わる様子を目の前で見て、他の黒い紙もお金だと信じてしまったのですが、多田さんによるとそれは「ブラックマネー詐欺」と言われるよくある手口。こういったトラブルを回避するためには、少額でもお金の話が出たときに、周囲の人に相談することが大事なのだそうです。