和歌山県串本町の金融機関で、金庫にあった現金1億円あまりが横領され、店長の男が逮捕されました。
現金の代わりに金庫に残されていたのは、「本当にごめんなさい」という男直筆の手紙でした。
業務上横領の疑いで逮捕されたのは、「なぎさ信用漁業協同組合連合会・串本営業店」の店長、新田博志容疑者(44)です。
新田容疑者は今月、顧客への払い出しなどのために店内の金庫で保管されていた現金1億600万円を横領した疑いが持たれています。
警察によると、事件が発覚したのは今月16日。
連休が明け、事務所に出勤した従業員が金庫を確認すると、現金の代わりに金庫の中に残されていたのは、「こんな形で皆さまを裏切ることになり、本当にごめんなさい」といった内容が記された新田容疑者直筆の手紙でした。
新田容疑者はその日から無断欠勤を続けていましたが、きょう=19日未明、東京の新宿警察署に知人の男性に付き添われ出頭しました。
調べに対し、新田容疑者は容疑を認め、「借金の返済で、ほとんど使ってしまいました」などと供述していますが、警察は新田容疑者が現金を隠し持っている可能性も含め捜査しています。