特定危険指定暴力団「工藤会」(北九州市)のトップで5代目会長の田上不美夫被告(70)=1、2審無期懲役判決、上告中=が会長を退き、6代目会長にナンバー2の後藤靖理事長(51)が就任したとみられることが捜査関係者への取材で判明した。同会は31日に福岡県内で継承式を開いたとされ、福岡県警は今後の動向を注視している。【写真特集】取り壊された「工藤会」本部事務所捜査関係者によると、継承式は福岡県福智町にある指定暴力団「太州会」系組事務所で開かれたという。田上被告は2014年9月の「頂上作戦」で逮捕されて以降、勾留が続いていることから、組織を存続させるため後藤理事長への代替わりを決めたとみられる。田上被告の去就は明らかになっていない。県警は、会長のポストに加えて代表者の立場も移行するかなど、指揮命令系統について情報収集や分析を進める。工藤会を巡っては、殺人罪などに問われている野村悟被告(79)=1審死刑判決、2審無期懲役判決、上告中=が00年以降、総裁や会長として長年トップに君臨したが、今年3月に工藤会側の意向で引退。県公安委員会は7月に同会の代表者が田上被告に変更されたことを官報で公示していた。