「お前また嘘ついたな。本番行為してねえだろ。奥まで挿れてんのか?」──昨年3月5日の夜、売春目的の客待ち”立ちんぼ”が集まる歌舞伎町・大久保公園で女性を叱責する男性の姿があったという。声を荒らげるのは池袋の”昼ガールズバー”の元店長・鈴木麻央耶被告(39)。目の前にいるのは、男から売春を強いられていたというXさん(当時27)だ。【写真】「茶色のファーコートにおかっぱ姿」”美人ガルバ店員”と話題になった鈴木麻央耶被告の元恋人の女、Xさんが勤務していたガールズバーほか
約4か月後、Xさんは売春法違反(客待ち)で逮捕=起訴猶予処分=。これを皮切りに、鈴木被告と店の元マネージャーの女=5月25日、執行猶予つきの有罪判決=が、管理売春の疑いで逮捕、起訴された。そして、6月4日には事件の”主犯”として注目が集まっていた鈴木被告の初公判が行われた。
Xさんは2024年9月、被告の店に従業員として採用され、給料や体重の増減など、私生活のほとんどを男に”管理”されるようになった。被告はXさんに対し、セクシーキャバクラなどでも働くように指示したが売り上げが上がらず、同年2〜3月ごろ「稼ぐには大久保公園しかない」などと売春を指示。生活管理に加え、管理売春にともなう”性暴力”も始まったのだという──。【前後編の後編。前編から読む】
初公判の冒頭陳述で検察官は、すでに起訴されている被告の不同意性交の罪についてこう述べている。
「Xさんは売春を始めた当初、客とホテルに行っても本番行為をしないことがあった。2024年3月5日22時ごろ、性行為をしていないことがばれて『穴広げろよ』などと叱られ、被告とホテルに入った。
被告は『なんで本番行為やらないの』などとXさんを責め、上半身や腕を殴ったり、備品のハンガーで叩いたりもした。『23時までに(指を)根元まで入れろ』と脅迫めいた発言もしていた。Xさんは『解放されるには従うしかない』と思い、自身の左中指を性器に挿入した」
公判で一部、公開された供述調書の内容によれば、被告はこの日の犯行内容を、「一言一句は覚えていないが、Xさんが言うならそうだと思う」とおおむね認めている。被告は当時、Xさんにカード型GPSを持たせ位置情報を確認しており、買春客とのやりとりや行為中、録音をするよう指示もしていた。さらに男は「ゴムあり、ゴムなしの条件によって値段を決めていた」(供述調書の内容より)ともいう。
さらにこの日、被告はXさんに暴力を振るいながら、その様子を見て楽しんでいた様子も見られる。
「2025年3月5日、被告は共犯で交際相手の元マネージャーに〈(Xさんを)路上で引っ叩いた。ホテルに行ってくそシバいた。結局、貫通しなくて痛いって言って、ハンガーでグリグリしたら叫ぶから、てめえ、本番も嘘ついてるだろって詰めたら自白〉や、〈どこまで入ったんだよって聞いたら、(指の)第一関節までって言うから、死ね早くしろってキレた〉などとLINEで送信。Xさんが自身の性器に指を入れている写真も女に共有していた」(捜査報告書の内容より)
被告は別の日の”性的暴行”についても、同様に起訴されている。検察官は犯行内容についてこう説明する。
「2025年5月15日、被告は『ドン・キホーテ』で男性器を模した性玩具を購入し、同日4時30分ごろXさんと池袋のネットカフェに行った。『俺はシャワー浴びてくるからそれまでに(性玩具を)挿れろよ』と指示。Xさんは被告に従い性玩具を性器に入れたが寝入ってしまった。戻ってきた被告は『なに寝てんの。早く挿れろよ』と言い、再度、性玩具を性器に挿れようとするXさんに対して『ちょっと貸せ。お前のやり方が悪いんだよ』と言って自ら性玩具をXさんの性器に入れた」(冒頭陳述より)
さらにXさんは同月23日にも、同様の被害に遭っていたと主張している。