暴力団にみかじめ料を支払ったとして、警視庁は、国内最大規模のスカウトグループ「ナチュラル」会長の小畑寛昭容疑者(40)を東京都暴力団排除条例違反容疑で逮捕し、27日、鹿児島県・奄美大島から都内に移送した。偽名でホテルに宿泊しており、同庁は各地を転々として身を隠していたとみている。
発表によると、小畑容疑者は、ナチュラルが東京・渋谷駅前の繁華街でスカウト行為をすることを容認してもらう対価として、暴力団幹部の男に現金60万円を支払った疑いで26日夜に逮捕された。「今は何も話せない」と供述している。
逮捕状を取って指名手配していた同庁が21日、公開捜査に切り替えたところ、「似た人物がいる」との情報が寄せられ、捜査員が奄美市名瀬港町の屋内で発見した。小畑容疑者は抵抗し、逃げようとしたという。手配写真より髪やひげは伸び、めがねをかけていた。
捜査関係者によると、小畑容疑者は先月21日から奄美大島のホテルに偽名で宿泊し、来月3日まで予約を入れていた。宿泊料は前払いしていたという。
ナチュラルは全国の繁華街で活動する「匿名・流動型犯罪グループ」で、スカウトした女性を各地の風俗店に紹介し、2022年の1年間だけで店側から約44億円の紹介料を得たとされる。同庁は、約1500人以上のスカウトを束ねた小畑容疑者が一連の事件を主導したとみて、職業安定法違反(有害業務への職業紹介)容疑でも調べる。