間宮祥太朗と新木優子がW主演を務める、日本テレビ土曜ドラマ『良いこと悪いこと』(夜9時放送)。本作は、同窓会で集まった小学校の同級生たちは、タイムカプセルから6人の顔が塗りつぶされた卒業アルバムを見つける。不審死を契機に描かれるノンストップ考察ミステリードラマ。(文・ばやし)【写真】真犯人はやはり“あの人”…だった…貴重な未公開写真はこちら。『良いこと悪いこと』最終話劇中カット一覧
22年前に埋めたタイムカプセルを掘り起こしたことが発端となった連続殺人事件は、実行犯と思われる宇都見(木村昴)の逮捕によって一見、幕を閉じたかのように思えた。
ただ、ドラマ『良いこと悪いこと』にはまだ最終話が残っている。小学生時代のいじめの主犯格だった高木(間宮祥太朗)もまた、かつてのクラスメイトたちが次々と殺されてしまうなか、ただひとりだけ生き延びた意味を考えていた。
写真を整理しながら物思いに耽っていると、高木にとっても寝耳に水である記事が世間を賑わせる。園子(新木優子)が所属している週刊アポロの最新号で、高木が過去に行っていた所業が白日の元に晒されてしまったのだ。
記事が世の中に拡散されるやいなや、自宅のガレージには「イジメリーダー」と落書きされ、娘の花音(宮崎莉里沙)は小学校のクラスでいじめを受ける。まるで22年前に高木たちが行ったいじめの数々が跳ね返ってくるように。
本当に恐ろしいのは、これが決してフィクションの中だけの話ではないことだ。誰かを「良い子」「悪い子」だと遠目からジャッジできるほど、清廉潔白に生きている人などいないのに、周囲が「悪い子」だと認定した途端、石を投げても構わないと信じる人がいる。
その行為が、新たな復讐やいじめの火種を生んでいることには気づかないまま。
高木の記事を書いたのは、園子の同僚である東雲(深川麻衣)だった。園子は高木に「自分のやるべきこと」だと断言し、彼女のもとを訪れて、記事を書いた真意を問いただす。
一方の高木も、園子から聞いた話に思い当たる節があったようで、これまで幾度となく訪れてきたスナック“イマクニ”の扉を開く。彼はマスターの今國(戸塚純貴)が作ったコースターのマークが、“タクト学園”の校章と酷似していることに感づいたのだ。
今までずっと高木と園子がそれぞれ信頼していたであろう今國と東雲。2人に共通していたのは、過去にいじめを受けた経験があり、フリースクールとして運営されていた“タクト学園”の卒業生であること。
そして、彼らは高木たちからいじめを受けて転校した瀬戸紫苑(大後寿々花)の同級生でもあった。
子どもの頃からの夢を諦めずにピアニストを目指した彼女の存在が、将来の夢を思い描くこともできずに怯えていた今國と東雲に、未来を生きる希望を持たせたくれた。
そんな素振りをつゆほども見せなかった今國だが、「お前も宇都美と共犯か?」と高木が問いかけると「共犯というか、仲間だよ」と淡々と返す。
たった一言で彼らの絆の深さが伝わってくると同時に、対比される高木を徹底的に加害者側として描ききる覚悟が感じられるセリフだった。