15歳の新鋭、史上最年少でエミー賞受賞!Netflix衝撃作「アドレセンス」が席巻【第77回エミー賞】

米テレビ界最高の栄誉とされる第77回エミー賞の授賞式が15日(現地時間14日)に米ロサンゼルスで行われ、Netflixドラマ「アドレセンス」でブレイクした15歳のイギリス人俳優オーウェン・クーパーが、史上最年少で助演男優賞(リミテッドシリーズ/テレビ映画部門作品賞)を受賞する快挙を達成した。【画像】13歳の少年に殺人容疑…エミー賞席巻の衝撃作「アドレセンス」「アドレセンス」は、クラスメイトを殺した容疑で逮捕された13歳の少年の真相に迫る全4話のリミテッドシリーズ。容疑を否定する少年、彼の動機や深層心理を追求する警察や心理療法士、少年の家族の視点から恐ろしき事件の真相が浮かび上がってくる。各エピソードがワンカットで撮影されたユニークな撮影技法も話題となり、配信開始から11日間で、Netflixのリミテッドシリーズとして新記録となる視聴回数6,630万回を記録した。
俳優デビュー作にして13歳の容疑者ジェイミーを演じたオーウェンは、スコット・ジャコビーの最年少受賞記録(16歳)を塗り替え、見事エミー賞を受賞。トロフィーを受け取ったオーウェンは「この場に立っているのが信じられません。正直なところ、数年前に演劇の授業を受け始めたとき、自分がアメリカにいるなんて、ましてやこの舞台に立つなんて想像もしていませんでした」と心境を明かし、「でも今夜の出来事は、耳を傾け、集中し、自らのコンフォートゾーンを抜け出せば、どんなことでも成し遂げられることを証明していると思います」と力強くスピーチした。
「アドレセンス」は助演男優賞のほか、リミテッドシリーズ/テレビ映画部門の作品賞、主演男優賞(スティーヴン・グレアム)、助演女優賞(エリン・ドハティ)、監督賞(フィリップ・バランティーニ)、脚本賞と主要部門を総なめ。クリエイティブ・アーツ・エミー賞と合わせて8部門を受賞した。
ドラマ部門では、「ザ・ピット/ピッツバーグ救急医療室」(HBO Max)が作品賞と主演男優賞(ノア・ワイリー)を獲得。最多受賞は、ハリウッドの映画製作スタジオの新代表に就任した男の奮闘を描いた「ザ・スタジオ」(Apple TV+)で、コメディー部門において作品賞や主演男優賞(セス・ローゲン)など13部門を制覇した。また、今年最多となる27ノミネーションを獲得していた「セヴェランス」(Apple TV+)は、8部門受賞にとどまった。

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