新型コロナが蔓延した中国・武漢の惨状をSNSで発信した市民ジャーナリストが、虚偽の情報を拡散したとして懲役4年の判決を受けたと、中国の人権問題を扱うウェブサイトが明らかにしました。
市民ジャーナリストの張展氏は、2020年2月、新型コロナが蔓延する武漢に入り、当局による遺族への圧力や混乱する病院の状況などをSNSで発信しました。
その後、当局に拘束され、悪意をもってうその情報を流したとして2020年12月に懲役4年の判決を言い渡され、服役していました。張氏は去年5月に出所しましたが、その3か月後、別の人権活動家を救出するため1人で甘粛省を訪れた後に再び当局に拘束され11月に逮捕されていました。
中国の人権問題を扱うウェブサイトによりますと、今月19日、上海市で裁判が開かれ、張氏に対し懲役4年の判決が言い渡されました。
当日、裁判に訪れた外交官や記者が傍聴を拒否され、複数の人権活動家が連行されたということです。