【TV朝鮮】(アンカー)
保守系野党「国民の力」は、「金建希特別検察官」(以下特検)が確保した党員名簿は世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の全党大会介入を立証できないと反発しています。2年前の全党大会に影響を及ぼせるほどの水準ではないにもかかわらず、捜査を口実に野党を抹殺しようとしている、と強く反発しました。当時どのようなことがあり、新規加入党員が党代表の決定を左右できたのかどうか。チャン・ユンジョン記者が詳しく探ってみました。【グラフィック】「国民の力」全党大会の選挙人団のうち旧統一教会からの新規入党者の割合と選挙結果
(記者リポート)
2023年3月、国民の力の全党大会で当選した金起炫(キム・ギヒョン)代表=当時=が旗を振っています。
特検は、当時権性東(クォン・ソンドン)議員(逮捕済み)が不出馬を宣言するや、旧統一教会が尹錫悦(ユン・ソンニョル)前大統領に近いとされる候補として権議員の代わりに金・元代表を支援したと疑っているようです。
(鄭清来〈チョン・チョンレ〉/共に民主党代表)
「『宗教と政治は分離される』という憲法に違反するものです。10回、100回の政党解散を避けられないでしょう」
しかし国民の力は、むしろ、旧統一教会が全党大会介入のために信徒を集団入党させたという主張が虚構だと判明した、と反論しました。
特検が押収した名簿およそ10万人分のうち、全党大会前の新規入党者数はおよそ3000人の水準だと国民の力は明かしました。
当時の全党大会選挙人団が83万7000人だったことを考慮すると、新規入党者全員が選挙権を持ったとしても0.4%にしかならないわけです。
当時、金・元代表と2位の安哲秀(アン・チョルス)議員の票差はおよそ13万票、得票率ではほぼ30ポイントの差が出ました。
特検の主張通り旧統一教会が信徒を集団入党させたとしても、結果に影響を及ぼすことはできない水準なのです。
(宋彦錫〈ソン・オンソク〉/国民の力院内代表)
「(責任党員の数は)極めて微々たるものだと申し上げるのみです。特定の宗教を持つ人が何人かいたとして、それによって『宗教が政治を左右した』と決めつけるのは極めて浅薄な政治認識」
また、国民の力は「党員は500万人で全国民の10%ほどになる」「特検が持ってきた120万人のうち、名前が一致する人物が12万人くらいいるとしても、確率的におかしなことではない」と主張しました。TV朝鮮、チャン・ユンジョンがお伝えしました。
(2025年9月19日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)