北海道教育委員会は9月19日、千歳市の中学校教師が盗撮画像をSNSで共有したとして逮捕されたことを受けて、児童生徒への盗撮行為防止に向けた取り組みの徹底を求める通知を道内の教育機関に出した。
9月17日に千歳市立中学校の教師が性的姿態撮影等処罰法違反の疑いで逮捕されたことを受けた措置だ。
この教師は北海道内の施設で16歳未満の少女の性的な画像を撮影し、SNSのグループチャットで共有していたとされ、2025年6月に発覚した全国的な教員による盗撮グループの5人目の逮捕者となった。北海道では初めての逮捕者となる。
道教委は「児童生徒を守るべき教員によるこのような行為は、多くの人々の学校や教員に対する信頼を裏切るものだ」として、道立学校に対し9月30日までに施設内の点検実施を指示した。
また、私物のスマートフォンやカメラなど撮影機能を持つ機器を児童生徒が活動する場所へ持ち込むことを原則禁止とする規定を基に、10月17日までに全職員を対象とした研修の実施も求めている。
一方、札幌市教育委員会も同様の通知を各学校に出している。
全国では6月以降、名古屋市の小学校教師らが女子児童の盗撮画像をSNSで共有したとして相次いで逮捕されており、北海道内でも教育現場の信頼回復に向けた取り組みが急務となっている。