リオで64人死亡の麻薬組織掃討作戦、民間人巻き込む強引さに非難の声…組織側はドローンで爆弾投下

ブラジル・リオデジャネイロ州警察は28日、リオ市北部のファベーラ(貧民街)で麻薬密売組織の大規模な掃討作戦を行い、警官4人を含む少なくとも64人が死亡した。地元紙「グロボ」によると、掃討作戦の犠牲者としては、リオデジャネイロ州史上最多で、民間人を巻き込む強引な手法に批判の声が上がっている。(リオデジャネイロ支局 大月美佳)
作戦は、リオ最大の麻薬密売組織「コマンド・ベルメーリョ(CV)」の勢力拡大を防ぐことが目的で、重装備の警官2500人や装甲車32台が投入された。その後、激しい銃撃戦に発展し、組織側はドローンで爆弾を落とし、火を放った車両で道路を塞ぐなどして抵抗した。リオ州によると、麻薬組織の幹部ら81人が逮捕され、75丁のライフル銃が押収された。
作戦で多くの死者が出たことについて、国連人権高等弁務官事務所はX(旧ツイッター)で「強い恐怖を覚える」と非難した。地元NGOなどは共同で、「公共の安全は流血によってもたらされない」と訴える声明を発表した。
現場は、リオデジャネイロの国際空港近くのファベーラ「アレマン」と「ペニャ」の2か所。周辺の道路は封鎖され、医療施設は閉鎖。学校は臨時休校となった。
CVが支配するリオ市内の別のファベーラに住むレストラン従業員ジェルライネ・マガリャエスさん(31)は、「家までの道にはバリケードが張られ、トラックやバスが道路を塞いでいてすごく怖かった。作戦がまだ続いているので恐ろしい」と話した。
国勢調査によると、リオ市内にはファベーラが1724か所あり、住民の約2割が暮らす。大半が犯罪組織に支配されており、警察との銃撃戦が頻発している。

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