米国のトランプ大統領が27日午後、第2次政権で初めて来日する。警視庁は特別警備本部を設置し、滞在する29日まで東京都心に最高レベルの厳戒態勢を敷く。2019年の前回来日時と同規模の最大約1万8000人態勢で警備にあたり、テロの防止に全力を挙げる。
東京都港区の米国大使館周辺では27日午前、多くの機動隊員が動員され、前日よりも警備が一層強化された。近くでは今月24日、刃物を持った男が現行犯逮捕されたばかりで、不審な行動を取る人物がいないか目を光らせていた。
トランプ氏が昨年7月、屋外で演説中に高所から狙撃されたことを踏まえ、同庁は「高所」の対策も徹底する。訪問先周辺のビルなどには警護員を配置するほか、ドローンを操縦不能にする電波妨害(ジャミング)装置も投入する。
万が一の事態に備え、テロリストを銃器で制圧する「緊急時対応部隊(ERT)」も待機させる予定だ。
国内では近年、安倍晋三元首相銃撃事件や岸田文雄元首相襲撃事件など要人を狙ったテロが続いた。昨年は、自民党本部前で男が火炎瓶を投げ付ける事件も起きた。同庁は、こうした単独でテロに及ぶ「ローン・オフェンダー」を警戒し、SNS上でも「危害を加える」といった危険な投稿がないか確認をしている。
一方、主要駅など「ソフトターゲット」が狙われる恐れもあり、同庁は警戒している。トランプ氏の来日中は首都高速道路や一般道で交通規制が行われる。