【TV朝鮮】(アンカー)
韓国通信大手KTのスマートフォンをハッキングして、小口決済を繰り返した容疑者2人が警察に身柄を拘束されました。2人はいずれも中国籍の男で、小型基地局の機器を車に載せスマートフォンに侵入していました。キム・スンドン記者がお伝えします。【写真】仁川国際空港で身柄を拘束された容疑者
(記者リポート)
帽子とマスクで顔を隠した男が警察官と共に空港の入国ゲートから出てきました。
KT不法小口決済事件の容疑者で40代の中国同胞です。
男は先月末から不法に小型基地局の機器を乗用車に載せ、KTユーザーのスマートフォンに侵入していました。
男は被害者名義で電子商品券などを購入し、また交通カードにチャージするなど小口決済を繰り返していました。
(KT小口決済被害者)
「夜11時14分ですよ。83万ウォン(約8万8000円)でしたが手数料がプラスされ99万6000ウォン(約10万6000円)が決済されていました」
容疑者は京畿道光明市周辺やソウル市衿川区、仁川市内などで犯行を繰り返していました。警察が確認できた被害者だけで200人近くに上ります。
男が小口決済で購入した商品券などは別の中国同胞の男が換金していましたが、この男も警察に身柄を拘束されました。
(警察関係者)
「警察が確保した機器にはアンテナなどもありました。これらの機器をどう使ったのか、またこれらが一体何かは(確認中です)」
警察によると、男らは韓国国内で働く日雇い労働者ですが、KTなど通信会社はもちろん、電話やインターネット関連で働いた経歴はありませんでした。
警察は2人の逮捕状を申請し、ハッキングの手口などについて調べています。TV朝鮮、キム・スンドンがお伝えしました。
(2025年9月12日放送 TV朝鮮『ニュース9』より)