“統一教会”韓鶴子総裁が出頭、高級バッグ贈賄疑惑など

世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”の韓鶴子総裁が17日、捜査当局の聴取のために出頭しました。尹錫悦前政権と教団をめぐる疑惑の全容解明につながるのでしょうか。

  ◇  ◇  ◇

17日朝、韓国・ソウルに詰めかけた報道陣。

記者「いま黒い車が建物の前に到着しました」

乗っていた女性は世界平和統一家庭連合、いわゆる“統一教会”のトップ、韓鶴子総裁です。

韓鶴子総裁「(Q.金建希氏にバッグを贈りましたか?)雨が降る中ご苦労さまです。後で、後で説明します」

捜査当局の聴取を受けるために出頭したのです。

記者「『お母様、頑張れ』と、そういう声も聞こえます」
関与が疑われているのが、尹錫悦前大統領の妻金建希氏をめぐる不正です。“統一教会”は金夫人に高級バッグなどを贈った見返りに、事業で韓国政府の援助を受けられるよう働きかけたなどの疑いが持たれています。

この“疑惑”に、韓総裁が教団ぐるみで関わっているとみられているのです。
“統一教会”創始者の妻で現在は教団を統べる韓総裁は、これまで3回にわたる出頭要請には、いずれも応じていませんでしたが、17日に自ら出頭しました。

韓鶴子総裁「(Q.なぜ、きょう一方的に聴取の日付を決めた?)私が病気だったんです。病んで手術を受けました。後で全部話しましょう」

韓総裁は、これまでに“疑惑”について、自らの関与を否定しています。一方、捜査当局は教団から不正なカネを受け取ったとして、尹前大統領の側近だった国会議員を逮捕しています。

韓国メディアによりますと、韓総裁の聴取は、およそ7時間にわたって行われたということです。尹政権と教団をめぐる一連の疑惑の全容解明を急ぐとみられます。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする