特殊詐欺グループの「かけ子」をさせる目的で兵庫県内に住む大学生だった男性(23)をカンボジアへ誘拐したとして、県警は10日、同県姫路市、無職男(51)ら男女6人を国外移送目的誘拐容疑で逮捕したと発表した。男性は「電話をかける仕事」と説明を受けて誘われ、カンボジアに行った後で詐欺だと気づいたという。
県警は、男が実行役を募る「リクルーター」へ指示を出す立場で、残る5人はリクルーターやカンボジアの拠点の責任者などだったとみて調べている。
発表では、6人は昨年6~7月、姫路市内の飲食店で、「カンボジアに行って電話をかける仕事をしてもらう」「月150万円以上の給料が入る」などと男性を誘い、関西空港発の航空機に乗せて誘拐した疑い。県警は、全員の認否を明らかにしていない。
県警によると、男性は容疑者の1人とともに、姫路市内の店で働いていた。カンボジアの拠点のビルにはかけ子数十人がおり、男性はマニュアルを暗記して電話をかけるよう指示されたという。拠点からは許可がないと外出ができず、男性は渡航から約1か月後、「身内の不幸があった」とうその説明をして帰国し、警察に保護された。