鳥取市内に住む高齢女性からキャッシュカードをだまし取り、そのカードで現金10万円を引き出すという「受け子・出し子」の犯行に及んだとして住所不定・無職(東京都出身)の男(41歳)が詐欺と窃盗の容疑で2月3日、逮捕されました。
警察によりますと、男は去年6月6日、氏名不詳者らと共謀のうえ「市役所・金融機関の職員になりすましてキャッシュカードを騙し取ろう」と考え、複数回にわたって鳥取市に住む80代の女性に電話をかけ、「税金の過払いがあります。返金先の口座はどこの口座がいいですか?」などと言い高齢女性の口座がある金融機関の名称を聞き出しました。
すると女性に再度電話が。
今度は先ほど伝えた金融機関の職員を名乗る男から「手続きが一括でできるキャッシュカードに替わります。今使用しているキャッシュカードを新しいものに替える必要があります」と言われました。
さらに「職員が近くにいるので受け取りに行かせます。」と言うと、別の男が女性宅を訪問。
「キャッシュカードを受け取りに来ました。暗証番号を紙に書いてキャッシュカードと一緒に封筒に入れてください」と要求し、男は「新しいキャッシュカードは9日に持ってきます」と言って立ち去りました。
そして、6月10日。
連絡がないことを不審に思った女性が金融機関に相談すると、キャッシュカードを騙し取られたことが発覚しました。
しかし、被害の当日、キャッシング機能を使用してカードからは10万円が払い出されてしまっていました。
今回逮捕された男は鳥取市内にあるコンビニエンスストアのATMで現金を引き出したとみられています。
金融機関の通報を受けて鳥取警察署が捜査を行ったところ、他県で逮捕されていた無職の男が浮上。
鳥取署に身柄を移送して被害からおよそ8か月経った今年2月3日に逮捕されました。
鳥取署は男が女性宅を訪れた「受け子」、そしてATMから現金を引き出した「出し子」だと見ているということです。
認否については「共犯事件で捜査に関わるため回答を差し控える」としています。
警察は今後、犯行動機や余罪について捜査していくということです。
今回の事件を受けて鳥取県警は
▽金融機関や市役所職員が通帳やキャッシュカードを自宅に取りに行くことはない。
▽他人にキャッシュカードを渡したり暗証番号を教えたりしないでほしい。
と呼び掛けています。