地方自治法100条に基づき、熊本県八代市の新庁舎建設について調査している市議会の調査特別委員会(百条委員会)は17日、事業に関わった前市長・中村博生氏の証人喚問を行った。中村氏は、建設工事の入札で準大手ゼネコン「前田建設工業」を含む共同企業体(JV)が有利になる「総合評価方式」について、指示や判断はしていないとして不正への関与を否定した。【写真】八代市役所の新庁舎
3日の証人喚問では、元副市長が市議の成松由紀夫被告(54)(あっせん収賄罪などで起訴)から「市長も了承済み」と言われ、受け取った評価基準を基にした最終案を中村氏に示して了承されたと証言。委員から追及されると、「私は了承した覚えがない」と答えた。その上で「評点自体を詳しく知らないし、すべてを(入札責任者の)副市長に任せていた」と弁明した。
この問題を巡り、成松被告ら6人が逮捕、5人が起訴されていることについては、「市政を預かったものとして市民に申し訳ない」と陳謝。「百条委での究明を進めてほしい」と述べた。
中山諭扶哉委員長は終了後、「(中村氏と元副市長の)どちらかがウソを言っているとも思えず再検証が必要」と振り返り、改めて中村氏や元市幹部らの証人喚問を行うことも検討するとした。