大分県佐伯市で男女4人が次々と刺された連続刺傷事件。胸を刺されるなどの大けがをしてドクターヘリで病院に搬送された被害男性(63)が、緊迫の瞬間と目の前で起きた凄惨な様子を語りました。【写真をみる】胸を刺された男性 事件直後の現場、病院に駆け込むパトカー■「目はもう、いっちょった」
被害に遭った男性が最初に目に焼き付けたのは、男の“異様な目”でした。
「顔ははっきり覚えてないんだが、目はもう、いっちょった」
男は男性に対し、ただ真っ直ぐに走って向かって来たといいます。
「目の前の斜め左前で止まって、そのときにちょっと刃物らしいものが見えたから自転車を倒して避けたんですよ。心臓にいったら困ると思って。案の定、心臓の横ですよ」
致命傷を避けたものの、男が振り下ろした刃は男性の体を貫きました。
「この胸の横。切り傷は7センチで、深さが6センチぐらい。それとお尻が2センチぐらい入った」
■目の前で高齢男性、女子高校生を次々と…
男性を刺しただけでは止まらず、惨劇は続きます。
「白の軽乗用車が駐車場に停まってたんですよ。店の真ん前に。そこに行って、じいちゃん(84歳)をたぶん刺したと思う。刺してる姿はもう見えんかった」
さらに男は、自転車で通りかかった16歳の女子高校生を襲います。
「自転車に乗っている女の子の前に行って止めて、そしてやった。指か何か切ったんやないかな」
当時、刺された3人は、近くのレンタル店に駆け込み、助けを求めました。
■「人生に疲れた」容疑者が供述、面識なき犯行か
男はその後、現場から姿を消しました。
「たぶん橋を渡って行ったんじゃねえんかな。分からんけど、すぐ姿が見えなくなった。このあと、橋の向こうで誰か1人刺され、病院に運ばれたと聞いている」
この事件は、13日午前9時45分ごろ、大分県佐伯市のレンタル店駐車場周辺で男女4人が刺されたものです。4人は高校生を含む10代〜80代で、いずれも命に別状はありません。
事件直後、現場から約700メートル離れた佐伯市内の病院で、理学療法士の野下博司容疑者(44)を銃刀法違反容疑で現行犯逮捕。病院内で刃渡り18センチの包丁を持っていた疑いです。
襲われた4人はいずれも容疑者と面識はありません。
野下容疑者は「人生に疲れた」という趣旨の供述をしていて、 警察は殺人未遂での立件を視野に捜査を進めています。