薬物事件に関わっているとして、大阪・ミナミのベトナム料理店などが入るビルが家宅捜索を受けました。店内にいたベトナム人8人が不法滞在などの疑いで逮捕されました。
報告・福島達朗記者
「午前1時です。大勢の捜査員が建物の中に入っていきます」
きのう(28日)未明、大阪・ミナミのビルに私服姿の捜査員が一斉に家宅捜索に入りました。その数、約170人。
このビルに捜索に入ったわけ。それはーー。
「違法薬物関与の疑い」
報告・紺愛未記者
「大阪・ミナミのこのビルでは、 かねてから違法薬物に関わっているという情報が複数あったということです」
警察によりますと、捜索を受けたビルは、1棟まるごとベトナム人が主に利用する店が入っていて、ベトナム料理店やカラオケ店のほか、ナイトクラブや理髪店なども入っているということです。当時は150人以上が店内にいたということです。
近くの店の人
「ほとんど日本人が入っているの見たことないです。ベトナム人、外国の方ばかりでしたね。そこの道沿いには全員外国の方が並んでるという感じ」
ビルの中からは、違法薬物の可能性がある粉末などが多数押収されたほか、一部の客には使用の疑いがあり、ビルが違法薬物の拠点になっていた可能性があるということです。
報告・下内寛人記者
「店の前に捜査車両が列を成して待機しています。これから摘発されたベトナム人を移送するとみられます」
警察は、当時、店内にいたベトナム国籍でグエン・ハイ・ダン容疑者など男女8人を入管法違反などの疑いで逮捕しました。在留期間を過ぎて、不法に滞在するなどした疑いがもたれています。
出入国在留管理庁によりますと、こうした「不法残留者」は1993年をピークに大きく減少していて、今年1月時点では6万8000人ほどですが、割合でみると、ベトナム国籍が16.9パーセントで最多です。
木原稔 官房長官
「一部の外国人による違法行為やルールからの逸脱に対して、国民のみなさまが感じている不安や不公平感に対処すること…」
政府は、今年1月、外国人政策に関する新たな基本方針を決定。
「不法滞在者ゼロプラン」と称する摘発や、入国管理を強化する政策を強く推し進めるとしています。
在留外国人の数は400万人を超えて過去最多で、貴重な労働力にもなるなか、 一部のルールを守らない外国人に対する警戒は強まっています。