暴行容疑で逮捕、勾留された少女(当時16歳)が摂食障害を発症し、釈放から約5か月後に死亡したのは兵庫県警と神戸地検の違法な捜査が原因だとして、遺族が17日、国と県に約1億900万円の損害賠償を求め、神戸地裁に提訴した。
訴状によると、兵庫県内の障害者福祉施設で働いていた少女は昨年2月、施設主催のイベントで、知的障害がある参加者が他の人にかみつこうとしたため、あごに手を添えて制止した。後日、その場面を目撃していた別の参加者が「虐待した」と自治体に相談。県警は同6月17日、少女を逮捕した。
少女は容疑を否認。17日後の7月4日に釈放され不起訴になった。摂食障害と診断され、12月14日、低栄養状態で死亡した。同1日時点の体重は約20キロだった。
遺族側は、少女が取り調べで「本当はやったんだろう」と自白を迫られたなどと主張。違法な逮捕・勾留がなければ、摂食障害で死亡することはなかったと訴えている。
県警は取材に「訴状が送達されておらず、コメントできない」、地検は「現時点においてコメントすることは差し控える」としている。