熊本県の八代市庁舎建設を巡る汚職事件で、あっせん収賄容疑で逮捕、起訴された市議の成松由紀夫被告(54)の自宅から、1千万円以上の現金が押収されていたことが2日、捜査関係者への取材で分かった。熊本県警と警視庁の合同捜査本部は、成松被告らが受注業者側から受け取ったとされる賄賂との関連を調べている。
複数の捜査関係者によると、捜査本部は5月7日、あっせん収賄容疑で逮捕した成松被告の八代市内の自宅を家宅捜索し、1千万円以上を押収。現金は金庫ではなく、袋に隠されていたという。成松被告らは2021年6月4日ごろ、前田建設工業(東京)九州支店社員2人から、帯封が付いた6千万円を受け取ったとされる。
あっせん収賄容疑で逮捕されたのは、成松被告のほか、いずれも八代市の職業不詳の男(61)、元市議の男(84)の両容疑者=ともに処分保留。3人は6千万円のうち約2千万円をマネーロンダリング(資金洗浄)したとして、5月28日に組織犯罪処罰法違反(犯罪収益隠匿)容疑で再逮捕された。
また、資金洗浄に関わった疑いで住所・職業不詳の男(51)、東京都渋谷区のIT関連会社役員の男(49)、八代市の団体職員の男(51)の3容疑者も新たに逮捕された。
6人は共謀し、4月5日深夜から6日未明、約2千万円をコンビニATMからIT関連会社名義の口座に入金。別の合同会社名義の口座に移すなどし、賄賂を隠した疑いがある。
捜査本部は金の流れを調べている。(地域報道本部取材班)