2年前の4月、北海道旭川市の橋の欄干から当時17歳の女子高生Aさん(留萌市)を落として水死させたなどとして殺人、不同意わいせつ致死、監禁の3つの罪に問われた内田梨瑚被告(23)の裁判員裁判が5月29日、旭川地裁(田中結花裁判長)であった。内田被告は弁護側の被告人質問に転落に関する責任を否定、繰り返し「死ね」と迫ったことは認めたが「殺意はなかった」と主張した。公判では共犯として懲役23年の刑が確定して服役中の小西優花受刑囚(21)が「梨瑚さんがAさんの背中を両手で押した」と証人尋問で証言しているが、これを真っ向から否定する立場を示した。〈画像〉「暴力団員の“舎弟”だった」反社とも付き合いがあった内田被告の“スッピン”写真、内田被告と不倫した元刑事の写真、小西受刑囚の写真も
全国部社会部記者が解説する。
「この裁判の証人尋問では全ての罪の共犯として小西受刑囚が、監禁の共犯として少年X(事件当時16歳の無職)と少女Y(同16歳の女子高生)が証言をしており、いずれも内田被告の冷酷無比な残忍性が法廷で改めて示されました」
被告人質問で内田被告は、小西受刑囚とともにAさんに執拗に暴力をふるい、何度も『死ね』『落ちろ』と罵声を浴びせ続けたことは認めたものの、Aさんが自ら死にたいと言い出したので、それが本気かどうか確かめただけという趣旨の主張を繰り返しました。
全裸にしたAさんを欄干に座らせて押し、橋の外側に立ったAさんがロープをつかんで耐え、自分から戻ってきたので『死ぬ気がないから戻ってきたんだべ』と聞くと、Aさんは「はい」と答えました』と証言しました。
その後、親と話をさせてほしいと頼んだことにAさんが応じなかったため、本人の意志に任せて立ち去った。その際に橋の通路に携帯電話と現金4000円を置いてきたので自力で帰れると思ったというストーリーですね。
その後にAさんが転落したことに自分の責任はありませんよ、ということを徹底しています。この場面で問われている『殺意』と『致死』についてはそれを裏打ちする物証がなく、真実を知っているのは本人と小西受刑囚だけですから、どれだけ主張が対立しても譲るわけにはいかないのでしょう」