香港から金4キロ(8600万円相当)を密輸したとして、大阪府警は20日、名古屋市中区、会社役員(52)ら男3人を関税法違反や消費税法違反などの容疑で逮捕した。関西空港の税関検査場で当時、入国者と国内にいる人が利用できるトイレがあり、受け渡し場所として悪用された。
他に逮捕されたのは、会社役員の男(50)(大阪市淀川区)、自称フリーターの男(53)(愛知県犬山市)両容疑者。3人は知人同士という。
発表では、3人は共謀し昨年12月20日、香港国際空港から関空に金貨や金地金計4キロを密輸し、輸入時にかかる消費税約860万円の支払いを免れた疑い。府警は3人の認否を明らかにしていない。
会社役員が、香港から無断で持ち込んだ金貨などを関空の税関検査場の個室トイレに置いた後、輸出手続きをするとして検査場に立ち入っていた自称フリーターが回収し、国内に運び込んだという。府警は、3人が同様の手口で数十回、金を密輸していた可能性があるとみている。
消費税が不要な香港で仕入れた金を日本に持ち込み、消費税込みの価格で売却することで、利ざやを得る目的だったとみられる。大阪税関広報広聴室は20日、読売新聞の取材に「現在は、入国者と輸出手続きに来た者が接触しないように対策している」と述べた。