鹿児島県警は26日、警察官などを装ったうそ電話詐欺で、県内の70代女性が計約4200万円相当の暗号資産をだまし取られたと発表した。県警によると同詐欺とSNS型投資・ロマンス詐欺の認知件数は2026年1月だけで53件(前年同期比18件増)に上り、被害額は計約3億3700万円(同約1億6000万円増)。組織犯罪対策課は「警察官が捜査に関して送金を依頼することは絶対にない」として注意を呼びかけている。「バレたらやめれば…」――2年以上ごまかし続けた常連の思い上がり〈法廷傍聴記〉
2025年10月上旬、女性宅に「保険医療局薬務課」を名乗る男から「保険証を差し止める手続きを行う。警察に届ければ差し止めを止められる」と電話があり、口頭で別の番号を伝えられた。女性がこの番号にかけると、石川県警の警察官を名乗る男に「あなたが通帳とキャッシュカードを売った容疑者になっている。私と連絡していれば無実証明できる」と言われた。
警察官を名乗る男は通信アプリ「メッセンジャー」で「無実証明のために金を監査しないといけない。仮想通貨を買って送って」と求めた。女性は同年12月下旬までの間に計8回、指定されたアプリに仮想通貨を送金した。
その後、「あなたに逮捕状が出ており、取り消すには保釈金が必要」との男の発言を不審に思い、26年1月中旬、県警に相談した。同課は「電話で『容疑者になっている』と言われた場合は電話を切り最寄りの署に相談を」と訴えている。