少年の更生支援60年以上で10億円超を寄付、佐賀市の古賀常次郎さん死去…受章回数はギネス世界記録に

非行少年の立ち直り支援などに60年以上にわたって寄付を続けた佐賀市の更生保護施設の運営法人理事長、古賀常次郎(こが・つねじろう)さんが3月4日、心不全のため死去した。86歳だった。故人の遺志を尊重し、告別式やお別れの会は行わない。【写真】佐賀県への寄付金贈呈式で山口知事との記念撮影に臨んだ古賀さん
古賀さんは1939年に同市で生まれ、68年に「古賀商事」(佐賀市)を設立し、ビル管理などを手がけた。社業に取り組む傍ら、更生保護や教育などの分野で寄付を続け、寄付額は10億円を超えた。
10代の頃に傷害容疑で逮捕され、その後更生した経験があったため、刑務所から出所した人の社会復帰支援に尽力した。社会貢献の功績をたたえて贈られた褒章や勲章などの受章回数は100回を超え、2021年にギネス世界記録に認定された。
日本赤十字社佐賀県支部(同市)の野田嘉代子事務局長(62)は「我々の活動を深く理解し、数年ごとにまとまった活動資金を寄付してくれた。古賀さんの思いをしっかり引き継いでいきたい」と語った。
古賀さんは発明家としての側面も持ち合わせた。20代で、振動が加えられても緩まないネジの仕組みを発明し、国内外で特許を取得。定時制高校に通学する列車の中で、ふと見かけた窓枠のネジの緩みがヒントになったという。
交流のあった古川康衆院議員は「常に自分の生き方がこれで良かったのか自問自答していた。こういう気骨のある人は、もう世に出てこないのではないか」と故人をしのんだ。

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