野村広之被告 藤田聖也被告 寺島春奈被告「また殺したらヤバいので笑」ルフィ事件・指示役裁判 90歳女性が亡くなった狛江事件直後の案件で実行役に送っていた恐怖のメッセージ

フィリピンの指示役による広域強盗事件において、フィリピン側の指示役のひとり、藤田聖也被告(41)の裁判員裁判が1月から開かれていた。2月16日の判決公判で東京地裁(戸苅左近裁判長)は藤田被告に求刑通りの無期懲役を言い渡している。【図解で見る】「ルフィ事件」特殊詐欺組織の相関図、「かけ子」として注目された寺島春奈被告
藤田被告は強盗について「幇助にとどまる」と主張していたが、日本で強盗に加担し、すでに受刑者となっている実行役らが証人として証言し、指示役としての被告の当時の様子を明らかにした。【前後編の後編。前編から読む】

 * * * キムと名乗っていた藤田被告が関与したとされる7件のうち、初期の2件に実行役として関わり、懲役9年が確定した石栗一樹受刑者と同様に、テレグラムで繋がったキムの指示を受け、6件の強盗に関わり無期懲役が確定している永田陸人受刑者(24)は、石栗受刑者と同じように、強盗実行直前にキムからハッパをかけられたという。

 2022年12月5日に東京都中野区で起こした強盗、通称「中野事件」での突入直前のことだ。実行役が乗る車内でキムからテレグラム通話をスピーカーモードにするよう求められた永田受刑者は、言われた通りにした。すると藤田被告は次のように実行役らに呼びかけたという。

「殴ったり蹴ったりしないと報酬あげません。女、子供は騒ぐので口を塞いでください。自宅には最低3000万円あります。容赦無くやっちゃってください」

 藤田被告が指示役として関与したとされる7件の事件のうち、特に深刻な結果となったのは、2022年12月21日に広島県内の店舗兼住宅で起こした「広島事件」、そして翌2023年1月19日に東京都狛江市内の住宅で起こした「狛江事件」である。広島事件では永田受刑者が、抵抗していた当時49歳の男性に対し、モンキーレンチを用いて頭部を殴打したことにより、高次脳機能障害や右目失明の後遺症を伴う重傷を負わせた。

 狛江事件では永田受刑者から命じられた実行役の野村広之被告(同事件1件に関与したとして無期懲役の判決を受け上告中)が当時90歳の女性をバールで多数回殴打したことにより、女性は多発肋骨骨折等の傷害を負い、外傷性ショックで死亡した。藤田被告は中野事件だけでなく、この2件の突入前にも、実行役らが乗る車で、テレグラム通話をスピーカーモードにさせたうえで「殴ったり蹴ったりしないと報酬あげません」と呼びかけ、実行役を鼓舞していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする