1話の伏線回収に震える…「クラークを信じるな」が意味する裏切り者とは? 『ラムネモンキー』第9話考察&感想

反町隆史×大森南朋×津田健次郎がトリプル主演を務めるドラマ『ラムネモンキー』(フジテレビ系)。本作は、“こんなはずじゃなかった”大人たちの再会と再生を描いた「1988青春回収ヒューマンコメディ」だ。今回は第9話のレビューをお届けする。(文・ばやし)【写真】裏切りの“クラーク”の正体に震える…貴重な未公開写真はこちら。『ラムネモンキー』第9話劇中カット一覧
丹辺市の建設現場から見つかった人骨から端を発した『ラムネモンキー』の物語は、とうとう街ぐるみで行われていた巨大権力の闇に辿りつく。しかし、雄太(反町隆史)たちが知ってしまった真実は、開けてはならないパンドラの箱でもあった。

 “マチルダ”こと宮下未散(木竜麻生)が当時中学生だった雄太、肇(大森南朋)、紀介(津田健次郎)の3人に託した「No.12」のビデオテープと同じ袋に入っていたのは「Don’t trust Clark(クラークを信じるな)」というメモ書き。

 彼らがビデオテープを発見するのと時を同じくして、雄太のもとには妻の絵美(野波麻帆)からメッセージが。自宅には娘の綾(三浦舞華)の日常を盗撮した写真が送りつけられ、外出していた絵美のコートの背中部分は刃物で切り裂かれていた。

 その犯行を観て雄太が思い出したのは、37年前にも未散のコートが同じように切り裂かれていたこと。同様の手口が利用されていることからも、マチルダ失踪事件との関連性が自ずと浮き彫りになる。

 厨二病の妄想だとも思われていた過去の記憶が、現代でも地続きに繋がっていることが発覚した瞬間だった。
ニューハピネスタウン丹辺。それはかつて丹辺市が構想する30年後を見据えた再開発事業の住民説明会で発表された未来都市の名前だ。しかし、肇や紀介が夢見たような街づくりは行われることなく、ほかと変わらないありふれた街並みが広がっている

 専門の業者にカビを除去をしてもらったビデオテープを再生すると、最初は3人の初々しいカンフー姿が映し出されるが、突如として上書きされた映像が流れ始める。黒江の婆さん(前田美波里)の前で説得を試みていたのは、トレンディ望月(三浦獠太)だけではない。

 今は多澤グループに吸収合併されている丹部再開発のデベロッパーに加えて、そこにいたのは政界の大物代議士になっている加賀見六郎(高田純次)の若かりし姿だった。

 贈賄の容疑で逮捕された雄太の会社から、賄賂を受け取っていたのも加賀見。つまり多澤グループは今も加賀見と密接な関係にある。第1話の会食の席で、雄太に家族の情報を意味深に仄めかしていたことにも納得がいった。

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