吉岡被告「時効無くして…」一度の支払いもない受刑者に3度目の損害賠償命令 諫早女児殺害事件《長崎》

25年前、諫早市で女子児童が殺害された事件。

福岡地裁は受刑者の男に約7000万円の損害賠償の支払いを命じる判決を言い渡しました。

これまで2度にわたり賠償が命じられていましたが、支払いは一度もなく、遺族は憤りをあらわにしました。
(川原 冨由紀さん)
「(結果は)分かっていたが、ひと安心した。時効を無くしてもらいたい。(娘に)してあげたいことを色々考えたが、これしかない」

訴えを起こしていたのは、殺害された和未子さんの父親の川原 冨由紀さんら 遺族です。
事件は2001年10月、当時小学1年生だった和未子さんが下校途中、わいせつ目的で車で連れ去られ、諫早市内の山中で殺害されたものです。

逮捕された吉岡 達夫受刑者は、無期懲役の判決が確定。

川原さんら遺族はその後2度にわたり、損害賠償を求める裁判を起こし、吉岡受刑者は約7000万円を支払うよう命じられました。

しかし 最初の判決が確定した2006年以降、1度も賠償金は支払われず。

10年で時効を迎え、賠償請求権が消滅することから、3度目の訴えを起こしていました。
13日に開かれた判決公判に吉岡受刑者は出廷せず、福岡地裁は提出された答弁書に「請求事実を認める記載がある」として、吉岡被告に7000万円あまりの支払いを命じました。

川原さんは判決に安堵した一方、遺体となって帰ってきた和未子さんの顔が今も、頭から離れないといいます。

(川原 冨由紀さん)
「娘を見たら、本当に変わり果ててしまっていて。
顔つきも変わって。たまらなかった」
そして10年で時効を迎えて賠償請求権が消滅しまう司法の現実に、疑問を投げかけました。

(川原 冨由紀さん)
「(10年で)時効になって、やり直し(訴え)をしなければいけないのは、おかしい。
なんで加害者ばかり、更生のために国が税金使って、3食食べさせて。
そういうのを考えると、我慢できない」
川原さんは「受刑者が事件を忘れないように、時効を迎えるたびに訴えを今後も起こし続けたい」と話しました。

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