1994年から1999年にかけてフジテレビ系で放送された刑事ドラマ『古畑任三郎』。毎回、豪華ゲストが犯人役を演じるというスタイルは、多くの視聴者の胸を熱くさせた。しかし、中には権利問題などから配信や再放送が難しくなった回も存在する。そこで今回はそんな幻のエピソード5本を厳選。理由を含めて詳細に解説する。第3回。(文:編集部)
犯人役:第1回~24回までの犯人
視聴率:22.6%
放送日:1996年4月9日
【注目ポイント】
『古畑任三郎』シリーズには、主人公である古畑が全く出演しない異色の回がある。1996年4月9日放送の「消えた古畑任三郎」だ。
第2シーズンの終了後に放送された本エピソードは、いわば第1シーズン、第2シーズンのいわば総集編で、作中では古畑の同僚刑事である芳賀のナレーションのもと、古畑が担当した22の事件を矢継ぎ早に紹介するという構成になっている。
とはいえ本エピソード、実はただの総集編ではない。全体の構成は、忽然と姿を消した古畑を追うためにテレビ局が関係者にインタビューを行うというユニークな構成になっており、古畑の同僚や犯人へのインタビューが新たに収録されているのだ。
中でも注目は、犯人のインタビューパートだろう。古畑と対峙した22人の犯人全員が登場するという豪華さもさることながら、逮捕後の後日談や古畑への知られざる思いが語られており、本編では描かれなかったもう一つの物語を私たちに見せてくれるのだ。
とはいえ、本エピソードも例によって長らく再放送もVHSへの収録もされず、「幻の作品」として封印され続けてきた。理由としては、出演しているゲストスターの肖像権の問題や、本作があくまで「総集編」で、通常回のスピンオフとして作られた作品であるという点が挙げられるだろう。
ただ、そんな本話も、DVDへの収録を皮切りに普通に見ることが可能になった。本エピソード、『古畑任三郎』ファンならば是非ともチェックしたいところだ。