所沢市の住宅で2024年10月、男ら4人による強盗事件で実行役として関与したなどとして、住居侵入、強盗致傷、詐欺の罪に問われた、無職森田梨公哉被告(26)の裁判員裁判の判決公判が9日、さいたま地裁で開かれた。室橋雅仁裁判長は懲役14年(求刑・懲役17年)を言い渡した。【画像2枚】窓ガラスが割られているのが見つかった現場の住宅
室橋裁判長は判決理由で、交流サイト(SNS)で強盗の実行役が集められ、秘匿性の高いアプリを使いながら指示役や実行役などの役割を分担するなど「組織的に行われた計画的で匿名性の高い犯行」と説明。前日に発生した東京都国分寺市の事件では事前に犯行道具を購入して被害者に暴行を加え、所沢事件では物色行為を行うなど「強盗目的達成のために重要な役割を果たした」と認定した。
被告や弁護側はこれまで、アルバイト感覚で指示役に個人情報を送ってしまい、脅されたことから犯行に加わったと主張していた。室橋裁判長は「素性の分からない指示役に安易に個人情報を送り、警察や家族に相談するなどしなかった」などとして、被告の主張を大きく酌むことはできないとした。
判決よると、被告は他の実行役の男や氏名不詳者らと共謀し、24年10月1日、所沢市の住宅に勝手口の施錠を外して侵入し、住人の男性=当時(85)=を刃物で切り付け2週間のけがを負わせ、男性と妻=同(83)=の両手首などを粘着テープで縛り、現金約16万円や財布などを強取した。また、同年9月30日に国分寺市で発生した住宅強盗事件、10月上旬に三郷市、札幌市、新潟市で発生した詐欺事件3件に受け子として関わった。
■所沢強盗、どんな事件だった 夫婦が就寝中に襲撃(以下、2024年10月2日配信の実行犯逮捕記事)
2024年10月1日午前2時5分ごろ、所沢市北野新町2丁目の一戸建て住宅に複数の男らが侵入し、住人の高齢夫婦2人を粘着テープのようなもので縛りけがを負わせ、現金などを奪う強盗致傷事件が発生した。所沢署は現場から逃走した男3人を強盗致傷などの疑いで逮捕した。他にも逃走した人物がいるとみて行方を追っている。
逮捕されたのは、いずれも自称で、住居職業不詳の43歳男、24歳男、28歳男の3容疑者。
捜査関係者によると、犯行に使われたとされる車のうち2台は、9月30日に東京都国分寺市で発生した強盗致傷事件で使われた車両と同一とみられ、警視庁などは2事件の関連を捜査している。同28日に東京都練馬区の住宅で起きた強盗致傷事件との関連も調べている。
逮捕容疑は氏名不詳の者と共謀し、同日午前2時5分ごろ、勝手口の窓を割って家屋内に侵入。住宅に住む男性(85)と妻(83)に対して「お金早くしろ」などと脅迫し、粘着テープのようなもので緊縛した上で刃物で切り付けて現金約8万円を奪った疑い。男性と妻は腕に切り傷を負ったが、命に別条はないという。