天海祐希が「一番後悔していることって心に残ったままなんです」と告白…長編アニメ『クスノキの番人』共演した高橋文哉は「僕も無い物ねだりをしていた時期があった」

人気作家・東野圭吾さんの小説が原作のアニメーション映画「クスノキの番人」が公開されました。「願いが叶う」不思議な大樹を巡る物語。主人公・直井玲斗は、長編アニメ映画で初めて主演声優を務める高橋文哉さん、物語の鍵を握る玲斗の伯母・柳澤千舟は天海祐希さんが声を演じます。2人に映画の魅力を語ってもらいました。【写真】クスノキの番人【ストーリー】
両親のいない青年、直井玲斗(声・高橋文哉)は、理不尽な解雇で職を失い、罪を犯して逮捕されてしまう。伯母だという柳澤千舟(声・天海祐希)から、示談金を出して助ける代わりに月郷(つきさと)神社にある大きなクスノキの「番人」を任せられる。大樹には、うろに入って祈れば願いが叶うという言い伝えがあり、玲斗は、千舟や様々な事情を抱えて神社を訪れる人たちとの触れあいを通じ、クスノキの秘密を知っていく。
――運任せでいいかげんに生きてきた玲斗が、千舟からクスノキの「番人」を任され、物語が動き始めます。どんな役作りを。

高橋  僕も玲斗のような気持ちを抱えていた学生時代があったな、と思いました。玲斗が出会う社長の息子に「地位があって、金があって、親がいて、まだ足りないんですか」と言うせりふが心に残っています。僕も、友達と比べて無い物ねだりをしていた時期があった。大人になり、どういう経験や出会いが自分を変えてくれたのか、振り返りました。

天海  私は、あまり役柄に自分を投影したり、似ているなと考えたりしないのですが、千舟さんがつらい心情を玲斗くんに吐露するシーンは、分かるような気がしました。なかなか人には言えないことを玲斗くんに話す千舟さんの思いは、胸に迫るものがあります。

――不思議なクスノキが重要な意味を持つ物語です。

高橋  作品を観る人によって届けられるものの色が違うのが、この映画のすてきなところ。クスノキには、いろんな世代や立場の人が、それぞれの思いを抱えて訪れます。その思いをどう感じるかが観る側に委ねられているのも、クスノキの包容力とリンクしていますよね。

天海  わかります。それに、年を取り、人生の終幕に向かっていくにつれて、一番後悔していることってずっと心に残ったままなんですよ。その感覚をうまく伝えてくる作品で、いろいろな年代の方の心に何かが残る映画になるんじゃないかと思います。

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