ジョブズ、バフェット…世界の成功者に共通する、子ども時代の「意外な特徴」

世界的な成功を収めた偉人たちは、幼少期から優秀だったのだろうか?スティーブ・ジョブズ、ラリー・エリソン、テッド・ターナー、ウォーレン・バフェット、彼らの若き日を振り返ると、ある意外な共通点が見えてきた。成功する人が持っている資質とは?※本稿は、社会学者のライナー・ツィテルマン著、国枝成美訳『巨富を築いたビリオネアの思考法』(アルソス)の一部を抜粋・編集したものです。【この記事の画像を見る】● ジョブズの頑なな性格は 学生時代から変わらない

 成功者の多くは、その幼少期や青年期に、支配的な立場の人との激しい議論のなかで自己を主張することを学んでいる――そしてその能力は彼らのその後の人生で大いに役立った。

 スティーブ・ジョブズは幼少時から反抗心が強く、養父母や教師との揉め事が絶えなかった。態度の悪さや粗暴さが原因で学校からたびたび停学処分を受けている。宿題は時間の無駄だと言ってやらなかった。

 「学校では暇を持て余していたからな。悪ガキになっていったんだ」とジョブズは言う。不良グループのリーダーになり、爆弾をしかけたり、教室にヘビを持ち込んだりしていた。

 「3年生のときの僕たちのやんちゃぶりはすごかったよ。先生は相当こたえていたと思うよ」

 養父母は頭を抱えた。ジョブズがもう学校には行かないと宣言すると、引っ越しを決めた。

 伝記の著者は言う。

 「すでに11歳にしてジョブズは、養父母に引っ越しを納得させるだけの意志の強さがあった。彼のトレードマークである激しさ、ひとつのことを突きつめる性格は、すでにこの頃からはっきりと表れていた。これらは後に彼がさまざまな障害を吹き飛ばす拠り所となった」
ジョブズは16歳のとき、髪を肩まで伸ばし、ドラッグをやり、学校にもほとんど行かなかった。

 その後、オレゴン州ポートランドにある、アメリカ北西部初のリベラル・アーツ・カレッジであるリード大学への入学を決める。養父母は学費の高さ――自分たちが払える限度を超えていた――と自宅から遠いことを懸念していたが、母親によれば、「スティーブは行きたい大学はリードだけだ、リードに行けないならもうどこにも行かないと言った」という。

 養父母は彼を大学に行かせるために貯金を使い果たした。

 大学の学生部長は彼のことをこう振りかえる。

 「スティーブはすばらしい探求心を持っていた。受け身で学んだ真理には関心を示さず、何でも自分で調べたがるタイプだった」

● 保守的な父への反骨心が オラクル創業へとつながった

 ジョブズが養子だったように、オラクル創業者でアメリカ屈指の大富豪ラリー・エリソンも子どもの頃に養子として引き取られた。エリソンと父親の間では口論が絶えなかった。

 「エリソンと父親がしたことといえば、互いにいがみ合うことだけだった」とエリソンの伝記の著者は言う。エリソンによれば、父親は長いものには巻かれろという考え方の持ち主だったという。

 「父の言うことは理屈に合わなかった。父にとっては、政府の言うことがすべて正しかった。警察がだれかを逮捕したら、その人はまちがいなく罪人なのだった」

 父親にとっては、教師たちもいつも正しいというわけだ。

 父と子、リスペクトがなかったのはお互いさまだった。父親はエリソンの能力を信用しておらず、こんな調子ではろくな人生は送れないぞと息子に繰りかえし説教した。エリソンにとっては、父親の自分に対する信用のなさがかえって自分を奮起させるモチベーションになっていた。

 ふたりの不仲は友人たちの間でも周知の事実だった。友人のひとりは言う。

 「エリソンは父親を憎んでいた。彼にとって家庭は居心地のよいものとはほど遠かった」

 学校の場でもさまざまな衝突があった。エリソンは教師たちにも平気で食ってかかった。意義を感じられない事柄は学ばず、やりたくないことは当たり前のようにサボった。

 学校を卒業してからも、こういう態度のせいで働く先々の会社でトラブルになった。そのうち、自分で会社を起こし、すべてを自分で取り仕切る以外に自分がやっていける道はないと思うようになった。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする