繁華街で横行する違法な「客引き行為」。市民からは「怖い」「付きまとわれて迷惑」など苦情が相次いでいるといいます。警察は人通りが増える年末年始に取り締まりを強化していて今回、客引きの“逮捕の瞬間”をカメラがとらえました。
「うち今、空きあるんでぜひお姉ちゃんのお店なんですけど」
「もしだったら案内所とかもやってますので」
通行人に近づき、言葉巧みに店へと誘い込む「客引き」。
県の条例では公共の場所でのキャバクラや性風俗店などの客引き行為を禁止。違反した場合には50万円以下の罰金となりますが一向に減る気配はありません。
そこで、忘年会シーズンで平日でも人通りの多いこの時期。私服姿の捜査員たちが向かった先は、新潟駅前の繁華街です。違法な客引き行為に対する取り締まりを行いました。
取り締まり開始からわずか数分後…
(捜査員)
「21時55分、新潟県迷惑行為等防止条例違反の客引きで現行犯逮捕します」
逮捕されたのは新潟市西区に住む31歳の男。私服の捜査員に「キャバクラは?」と声をかけ客引き行為を行った疑いです。
逮捕された男)家に電話しないでもらっていいですか
捜査員)それは約束できない。必要があれば。
捜査員)家はだれかいるんですか?
逮捕された男)いるんですけど、やめたって言っちゃったんで。
捜査員)誰がいるんですか?
逮捕された男)親がいます。
新潟駅周辺を含む新潟署管内では再犯率も高く、ことし逮捕した9人のうち4人が再犯だったといいます。
この日逮捕された31歳の男も…
捜査員)初めてですか?
逮捕された男)2回目です
捜査員)新潟署で?
逮捕された男)ちがいます、長岡で。
〈捜査員〉
「(同じ人が)1年で何回も捕まるということもありますし以前捕まえた客引きが現場に戻って客引きをしているような状況を見ることもありますので再犯率は非常に高いのかなと思います」
職業を「フリーの客引き」と名乗る男。警察によると実際は店に雇われているにも関わらず店側に責任が及ばないよう「フリー」と名乗る客引きが増えているといいます。
警察によると客引きでの収入を罰金の額が上回ることもあることから店がその罰金を肩代わりにする約束で店の名前を出さない約束をしている可能性もあるといいます。
今回「フリーの客引き」を名乗る男からスマートフォンや無線マイクなどを押収しましたが店とのつながりは明らかになりませんでした。仮に店との関りが明らかになればより重い罰則や店への行政処分を課すことができるといいます。
〈捜査員〉
「店とのつながりを明らかにして店舗を検挙するということを警察としても目指していきたい」
違法な客引き行為が続く新潟駅周辺…しつこくつきまとわれ恐怖や治安の悪さを感じるという声も。
〈まちの人〉
「100メートルくらいまでだったらついてくることもあったりして強引だなと感じます。夜遅くに1人で歩いているときだと怖いと感じることもあります」
また駅周辺にある飲食店の従業員からは…
〈近くで働く人〉
「私が帰るときとか怖くて通れない」
〈周辺で働く人〉
「車の邪魔になったり道路の真ん中に立ったりとかしているから、昔は店の前にいるお客さんに自分とこの店の前でやっていたあの人方違うでしょ」
〈捜査員〉
「道路上に立ち止まる行為等は大変危険です歩道にあがってください」
警察は、治安の悪化を防ごうとことし10月から駅前で毎週末、集中パトロールを行っています。年末にかけさらに人通りが多くなることが予想される中、警察は引き続き警戒を強めていくとしています。