東京・町田市で、同居している100歳の母親の口をおさえるなどし殺害したとして、79歳の男が逮捕されました。「介護に疲れた」と、自ら110番通報したということです。【画像】「限界です」老老介護の末…85歳妻を殺害した罪に問われた夫(80)の裁判 夫が語った事件の“分岐点”とは【#司法記者の傍聴メモ】
またしても起きてしまった、老老介護の末の殺人事件。
東京・町田市の一軒家。玄関に通じる階段には、手すりがついています。この家に2人で住んでいたのは、無職の渡部真人容疑者(79)と、母親のまさこさん(100)です。
25日午後2時ごろ、渡部容疑者から110番通報が入りました。
渡部真人容疑者(79)
「母を殺した。介護に疲れた」
警察が駆けつけると、救急隊が1階の部屋のベッドにいるまさこさんの処置をしていて、渡部容疑者はそのそばにいたといいます。
まさこさんは病院に搬送されましたが、その後、死亡が確認されました。
警視庁によると、渡部容疑者は25日午後、まさこさんの口をおさえるなどして殺害した疑いがもたれています。
近所の住民(東京・町田市 26日)
「そんなことするような人じゃない。おとなしい感じの人。(家から)会話が聞こえる、道を歩いていると。怒鳴ったりケンカするような会話じゃない」
近くに住む人によると、少なくとも30年前からこの家に住んでいるという2人。
近所の住民(東京・町田市 26日)
「お母さんは20年ぐらい前から寝たきり状態。そのときからずっと(渡部容疑者が)面倒みてる。10~15年ぐらい前。こっちから『お母さんみてるの大変だよね』と。(渡部容疑者は)『そうなんだよね』って言ってた」
近所の住民(東京・町田市 26日)
「(渡部容疑者が)両手で持って、よく買い物に行っていた。おむつとかそういうもの持ったりして、よく介護してるんだなと思っていた」
毎日のように見られていたのは、渡部容疑者が買い物に行く姿。そして…。
記者
「近所の人によりますと、渡部容疑者の家には訪問介護や入浴サービスのスタッフがたびたび訪れていたといいます」
79歳の渡部容疑者。まさこさんの介護には、訪問介護なども利用していたとみられています。しかし…。
渡部真人容疑者(79)
「自分の体調がよくなく、今後の母親の介護に対する不安があった」
こうした供述をしているという渡部容疑者。警視庁の調べに対し、「その通りです」と容疑を認めているということです。
厚生労働省の最新の調査によると、在宅介護をする人のうち、65歳以上が65歳以上を介護する老老介護の割合は年々増え続け、6割を超えて過去最多となっています。