「警察官」の横柄な態度から事件発覚…トクリュウメンバーの17歳中国人を詐欺未遂容疑で逮捕

特殊詐欺事件に関与していたとして、栃木県警は16日、中国籍で住居不定、無職の少年(17)を詐欺未遂の疑いで逮捕した。少年はカンボジアを拠点とする国際的な「匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)」のメンバーで日本と海外を行き来していた。県警はグループが複数の詐欺事件に関与しているとみて全容解明を進める。
発表によると、少年は何者かと共謀し、4月10日、通信会社の社員や「サイバー局」の警察官になりすまし、岐阜県内の女性(50)にカンボジア国内から電話やLINEのビデオ通話で連絡。「(被害者名で作られた)口座には不正なお金が入っており、あなたも報酬を受け取ったことになっていて、逮捕状が出ている」などとうそを言い、保釈金名目で金をだまし取ろうとした疑い。
保釈金の話や、警察官役の男の横柄な態度を不審に思った女性が即座に通話を切り、岐阜県警に相談したことで事件が発覚した。少年はこの事件で「かけ子」役をしていたとみられる。
県警組織犯罪対策1課によると、少年は16日に海外から入国したところ、成田空港で身柄を確保された。少年は今年5月、別の事件でも県警に検挙されている。所持していたスマートフォンを解析したところ、犯行拠点とみられる写真や日本語の犯行マニュアルなどが見つかり、詐欺事件への関与が疑われていた。県警は今年5月の事件の詳細や、今回の事件に関する少年の認否を明らかにしていない。
少年の所属するグループは、タイと国境を接するカンボジア北西部ポイペトを拠点にしていた。同地では今年5月、現地当局により特殊詐欺グループの日本人29人らが摘発され、その後、愛知県警が逮捕している。少年のグループはこれとは別組織とみられる。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする