「金盗まれないように」と「見守りカメラ」購入指示、通報しないか監視か…容疑の台湾籍男を逮捕

警察官などを装い、70歳代の女性から現金約1000万円を詐取したとして、大阪府警は19日、台湾籍の住居不定、会社員の男(25)を詐欺容疑で逮捕したと発表した。女性は遠隔で様子が確認できる「見守りカメラ」を自宅に設置させられたといい、府警は警察や家族に通報しないかなどを監視していたとみて調べる。
発表では、男は仲間と共謀し、8月21日~9月15日、警察官などになりすまして府内の70歳代の女性方に連絡。「あなた名義の口座が作成され、投資詐欺の被害金が振り込まれている。無実を証明するため全財産を預けてほしい」などと言い、自宅の玄関前に置かせた現金約1000万円をだまし取った疑い。逮捕は16日。府警は認否を明らかにしていない。
女性は東京地検の所属を装う人物から「金が盗まれないように」などと言われ、指示通りに見守りカメラを2台購入し、玄関とリビングに設置。カメラにはスピーカーも付いており、室内や玄関付近の様子を映像で把握したり、音声で指示したりできる状態だったという。
男は15日、大阪市内で警察官から職務質問を受け、多額の現金を持っていたことから関与した疑いが浮上した。府警は、受け子から詐取した金を受け取る回収役だったとみている。

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