「生活が苦しくて…」生徒用タブレット端末の充電器約200個を盗み転売 60代男性教師を懲戒免職処分 新潟県

新潟県教育委員会は19日、県立高校で生徒用のタブレット端末の充電器200個あまりを盗んだとして、60代の男性教師を懲戒免職処分としました。男性教師は「生活が苦しく、生活資金にするために転売した」と説明しているということです。

9月19日付けで懲戒免職となったのは、県立新津高校の60代の男性教師です。

県教育委員会によりますと、男性教師は今年2月中旬から3月中旬までの間、前任校である県立新発田南高校で、約10回にわたり、生徒用タブレット端末の充電器計207個を盗みました。

県教育委員会では、学校ごとに生徒に対しタブレットを1年時に貸し出し、3年時に返却させていますが、新発田南高校で当時この管理を担当していたのが男性教師で、今年4月に転勤後、後任の教師が充電器の不足に気付き今回の事案が発覚しました。

その後、新発田南高校の教師がリサイクルショップに立ち寄った際、学校で使用している充電器と同じタイプの充電器が大量に販売されているのを発見し、今年4月に県教育委員会に報告が上がってきたということです。

県教育委員会の聞き取りに対し男性教師は、「生活が苦しくて、生活資金にするために転売した」と話しているということです。

男性教師はその後、窃盗の罪で逮捕・起訴されています。

県教育委員会は「この事案により生徒へのタブレット端末の貸し出しが遅れてしまい、本来提供できる教育環境を提供できず、生徒に大変申し訳ないことをした。県民の信頼を大きく損なうことになったことも大変申し訳なく思っている。教職員の非違行為の根絶に向け、各学校に強く指導すると共に、教職員ひとりひとりの意識を高め、県民からの信頼回復に努める」とコメントしています。

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