ヒップホップ界のカリスマ、ショーン・“ディディ”・コムズが、弁護団の要請によって指定されたニュージャージー州の低警備刑務所に入所した。コムズはここで、50か月(約4年2か月)の刑期を過ごす見通しだ。ヒップホップ界の帝王ディディがついに刑務所収監──薬物依存と衝撃の転落劇
今夏、全米を騒がせた8週間に及ぶ連邦裁判では、性的人身売買と組織的犯罪の容疑については無罪となったものの、マン法(州をまたぐ売春斡旋の禁止法)に違反する「売春目的の輸送」2件で有罪判決を受けた。10月3日に宣告された刑は懲役4年2か月、罰金50万ドル(約7,700万円※)、さらに出所後5年間の保護観察が付与されている。
わずか14か月前、連邦当局による自宅捜索と逮捕劇によって、その華やかなヒップホップ人生が一気に崩れ落ちたコムズ。現地時間10月30日(木)、コムズはニュージャージー州フォート・ディックス刑務所に収監された。釈放予定は2028年5月と見られている。
※2025年11月1日時点の為替レートで換算
2024年9月の逮捕以降、ショーン・“ディディ”・コムズはブルックリンの連邦拘置施設に収監されていた。裁判の開始と判決を待つためである。弁護団は、すでに収監されていた14か月を刑期に算入し、即時釈放を求めていたが、判決で50か月の懲役が言い渡された後は、コムズをニュージャージー州フォート・ディックス刑務所の薬物治療プログラム(RDAP)に送るよう裁判所に要請した。
弁護人のテニー・ゲラゴス氏は、「RDAPを受けられれば、薬物依存の問題に取り組むことができるうえ、家族との面会や更生支援の機会を最大限に活用できる」と裁判官に訴えたという。
しかし、この願いは一度退けられた。10月8日、裁判と量刑を担当したアラン・スブラマニアン連邦判事は、「特定の施設を収容先として推薦することはできない」と明言したのである。この判断により、快適で人気の高いフォート・ディックス刑務所への移送は絶望的とみられていた。