保険金名目で現金をだまし取ったとして、警視庁は30日、いずれも職業不詳の住吉会系暴力団幹部の男(44)(東京都世田谷区)、同組員の男(35)(台東区)両容疑者を詐欺容疑で逮捕したと発表した。不動産仲介業者の男(別の詐欺未遂ほう助罪で公判中)に業者用のサイトから内見の予約をさせた空き部屋で、詐欺の被害金を繰り返し受け取っていたとみている。
発表によると、2人は男らと共謀して昨年7月、「セキュリティ協会」の職員を装って静岡県牧之原市の60歳代男性に「あなたの携帯電話が原因でウイルスの感染被害が生じた。保険に加入すれば補償がある」とうその電話をかけ、東京都練馬区の空室のアパート一室に現金300万円を宅配便で送らせ、詐取した疑い。2人の逮捕は29日。
2人が関与する特殊詐欺グループは、被害者に送らせた現金を空き部屋で待機させた「受け子」に受け取らせたり、宅配業者に玄関先に置かせたりして回収していたという。
同庁は、同じ手口で不動産仲介業者の男が内見予約した都内の約80部屋に、昨年1年間で特殊詐欺の被害金計約11億円が送付されたとみて調べている。