オレゴン世界陸上100m金・カーリーがドーピング容認大会参加を表明 今季トラブル続きでスポンサー契約も解除

オレゴン世界選手権男子100m金メダリストのF.カーリー(米国)がドーピング容認の大会、エンハンスト・ゲームズに参加することを表明した。陸上からは同大会への登録は初となる。世界陸連・コー会長 ドーピング容認大会参加者は資格停止の方針を明かすエンハンスト・ゲームズは26年5月に米国・ラスベガスで開催予定。陸上のほかに競泳、重量挙げが実施され、競技専用施設の新設も発表されている。薬物検査を行わないことを特徴とし、世界記録の更新者には100万ドル(約1億4千万円)の報奨金が用意される。

一方で、国際オリンピック委員会(IOC)や世界アンチ・ドーピング機構(WADA)は健康被害や倫理面で強く批判。世界陸連(WA)のセバスチャン・コー会長も、参加選手に資格停止処分を科す方針を示している。

カーリーは現在30歳。オレゴンでの金メダルのほか、昨年のパリ五輪で100m銀、2019年ドーハ世界選手権で400m銅を獲得した実績を持つ。しかし近年はトラブルが相次ぎ、今年1月には警官への反抗的態度で逮捕、5月には暴行容疑で起訴されスポンサー契約も解除。さらに8月には居場所情報関連の義務違反により、2年間の暫定資格停止処分を受けていた。

カーリーはいずれの行為について容疑を否認しているものの、今後の競技活動は難しいと見られていた。公式サイトでは「限界に挑戦し、史上最速の人間になるために全力を尽くす」とコメントしている。

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