「ひざまずいて嘆願したが拒絶され…」韓国・人気女性ライバー(24)殺害事件 犯行に及んだ“VIPファン”の素顔、巨額の借金を抱えて自宅は強制競売に

9月13日の午前5時ごろ(現地時間、以下同)、韓国南西部・茂朱 の山中で、TikTokでフォロワー35万人以上を持つインフルエンサーのユン・ジアさん(24) が遺体で発見された。警察は、捜査開始から12時間後に50代男性のチェ・モ容疑者を逮捕。チェ容疑者はユンさんの熱狂的な視聴者であり、”ビジネスパートナー”だったという。【前後編の後編。前編から読む】【写真】〈韓国・人気ライバー殺害、VIPファンからの犯行〉韓国アイドルのような強めのメイクで激変ビジュアルのユンさん(24)
大手紙国際部記者が解説する。

「ユンさんは、TikTokのライブ配信で、雑談系の配信 や、人気楽曲に合わせてダンスをする動画を配信するなどして注目を集めて いました。チェ容疑者は、視聴者の中でも頭ひとつ抜けた多額の投げ銭を行っていた。

 TikTokにはその額に応じて”ギフターレベル”という視聴者側のレベルがわかる制度が があるのですが、チェ容疑者は全50段階のうち46。このレベルに到達するには最低1億ウォン(約1000万円)が必要 と言われています。

 界隈でも有名だったチェ容疑者は、ユンさんにIT企業経営者と称して近づき、TikTokのフォロワー数を伸ばすためのパートナーとして契約を結んでいたようです。事件は、その契約を巡るトラブルが発端と見られています」(大手紙国際部記者)

“VIPファン”として多額の投げ銭を行っていただけでなく、ビジネスパートナーでもあったチェ容疑者。現地報道によると 、資金援助のほか、「TikTok市場について熟知している。フォロワー数を増やす手助けを行える」と持ちかけていたという。

「しかし実際のところ、チェ容疑者は多額の借金を抱え、自宅が強制競売にかけられるほど経済的困難に陥っていた ようです。また、契約を続けるうえで、ユンさんに対して支配的な態度と過密スケジュールを強いるようになっていたとのことです」(同前)
韓国の経済紙「マネートゥデイ」 によると、チェ容疑者は以前にも別のインフルエンサー・A氏とビジネスパートナーを結んでいたという。A氏は「要求を受け入れないと殴られることが続いた」と主張している。

「いくつかの事情から、ユンさんはチェ容疑者との契約を解消しようと考えていた。事件前日の9月10日 、2人は関係解消をめぐって口論となっていたようです。ユンさんに対し、チェ容疑者はひざまずいて嘆願する様子が、防犯カメラに映っていたとのこと。しかし、ユンさんからこれを拒絶されてしまう。そして翌日、犯行に及んだとのことです」(同前)

 ユンさんは、TikTokでの活躍を通じて俳優業を志していた という。TikTokアカウントには、遺族が残したメッセージが次のように残されていた。

〈大切なユンがこの世を去り、私たちの心は修復不可能なほどに打ち砕かれました。(中略)ジアを愛してくださった皆様、彼女を思い出すことがあれば、痛みから解放された場所で安らぎと喜びを得られますようにと温かい祈りをお送りください〉(ユンさんのTikTokより)

 今回の事件について、現地ではSNS上でのライブ配信業に関するさまざまな意見があがっている。投げ銭制度の危険性を追及する意見も多く、社会全体でSNSとの向き合い方が問われる事件となった──。

(了。前編から読む)

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