偽造された中学校教諭の免許のコピーを採用時に提出したとして、福岡県警粕屋署は13日、同県須恵町の会計年度任用職員で、町立須恵中学校の補助教員の男(66)(福岡県宇美町)を偽造有印公文書行使の疑いで逮捕した。捜査関係者によると、教員免許は失効していたが、過去にも事実を隠して学校で勤務したり、偽造したりしていたという。
発表では、男は1月下旬、2025年度の職員として採用される際、町役場で、偽造された中学校教諭の免許のコピー1枚を町職員に提出した疑い。「偽造と知りながら提出した」と認める一方、偽造免許に押印された印鑑については「偽造していない」と主張している。発行元とされる他県の教育委員会に照会したところ、男には発行しておらず、別の教員の免許の番号と判明したという。同署は有印公文書偽造容疑でも調べる。
捜査関係者などによると、男は改姓しており、別の名字で福岡県内の中学教諭だった05年に女子中学生を買春したとして逮捕され、有罪判決を受けて免許が失効した。13年には失効したまま埼玉と群馬両県の小中学校で働いたとして罰金刑、14年にも福岡県で免許を偽造、行使したとして実刑を言い渡された。17年には、また別の名字で偽造した教員免許を宮崎県教委などに提出したとして実刑判決を受けている。
同署によると、男は今年4月から須恵中で補助教員として勤務していた。町教育委員会の説明では、9月に保護者から学校に免許の保有を疑う連絡があり、男に原本の提示を求めても応じなかったため自宅待機とし、同署に相談していた。生徒に対して「その姿はエロく見える」と性的な発言をしたという指摘もあったという。
町教委は採用時、教員のわいせつ処分歴の有無を確認できる国のデータベースで男の氏名を検索したが該当しなかったといい、改姓したことですり抜けていた可能性もある。