コロンビア南西部に位置する同国第3の都市カリ。ここに住んでいたマリア・カミラ・ポトシ・ゴメスさん(21)は8月10日前後に初めての子供となる女児を出産する予定だった。しかし、子供に会うことは叶わなかった──。【写真を見る】防犯カメラが捉えていた、加害者の女とポトシさんが一緒にオートバイに乗る姿
現地報道などによると、7月16日午前9時ごろ、ポトシさんは医療施設で妊婦健診を受けた。その後親族宅に寄ったが、『出産前の検査予約の確認をするために』親族宅を出たという。しかしその後、午後5時前を最後に、ポトシさんからの連絡は絶えた。午後6時頃、ポトシさんのパートナーが帰宅して異変に気づき、親族らが総出で捜索を始めた。
「現地報道によると、翌日にはポトシさんの父親らは、最後にポトシさんと会っていた人物に事情を聞いています。彼女がポトシさんとオートバイに乗る姿が防犯カメラに残されており、父親らは手がかりを求めて話を聞きに行った。
しかし彼女が『ポトシさんと別れた』と話す時間と、防犯カメラ映像が撮影された時間の辻褄が合わず、親族らは疑いの目を向けた。この女性とポトシさんは、国の妊婦を支援するプログラムで知り合っていました」
SNSなどでは、失踪直前のポトシさんの映像などが拡散され、「妊婦失踪事件」として大きく注目された。しかし失踪から4日後、事態は最悪の展開を迎える。
7月20日の夕方、メレンデス川の近くでポトシさんの遺体が見つかったのだ。ポトシさんが最後に確認された、女とオートバイに乗っていた場所から数キロほどの場所だった。
「遺体は赤いシーツに包まれ、手足は縛られていたといいます。刃物による複数の傷もあった。服装は失踪当時のものでした。
そして腹部を裂かれており、子宮内に嬰児はいなかった」
家族は腹から取り出された嬰児がどこかで生きているとの一縷の望みにかけ、捜索を依頼。捜査当局はポトシさんを殺害することだけが目的の殺人事件ではなく、胎児を奪うことが目的の犯罪として捜査を開始した。