東京地検特捜部の検事から違法な取り調べを受けたとして、詐欺罪などで起訴された太陽光発電関連会社社長が国に1100万円の損害賠償を求めた訴訟の口頭弁論が10日、東京地裁(大須賀寛之裁判長)で開かれ、取り調べを録音録画した映像が法廷で再生された。
訴えているのは「テクノシステム」(東京)の生田尚之社長(52)=一審懲役11年、控訴。訴訟では国側が取り調べの全過程の映像データを地裁に証拠提出し、東京地裁が先月、58場面(約1時間10分)の再生を決定した。
映像では、取り調べを担当した堀木博司検事(58)が、黙秘を続ける社長に「ほんまに黙秘でええのか」「後悔することにならんか」などと繰り返し説得。「検察庁を敵視するってことは反社(反社会的勢力)や」と迫ったり、「黙秘を人のせいにするな」と怒鳴ったりする様子も明らかになった。
訴状によると、生田社長は2021年5~7月に特捜部に逮捕・勾留された際、同部に所属していた堀木検事から41日間連続で計約205時間の取り調べを受けた。