名古屋市で起きたスイミングスクールのバスによる死亡ひき逃げ事件から19日で3週間です。同様にバスでの送迎を行う岐阜市のスイミングスクールでは、事件を受け安全対策の見直しが迫られていました。
「他人事ではありませんので、運転手含めプールの指導にあたるコーチにも子どもの命と安全対策をさらに強化していこうという気持ち」(ドルフィンスイミングスクール 中村優 さん)
岐阜市にある「ドルフィンスイミングスクール」。40年以上に渡り、子ども向けの水泳教室を行っていて、現在は、生後6カ月から高校生まで約1100人が通っています。
この内、88人がスクールのバスの送迎を利用しているといいます。
別のスイミングスクールのバスをめぐっては3週間前―。
5月29日夕方、名古屋市南区で、歩行者の男女2人がバスにひき逃げされ死亡する事件がありました。
「名古屋スイミングスクール」のバスを運転していた酒井照也容疑者(85)がひき逃げなどの疑いで逮捕され、調べに対し、「間違いありません」と容疑を認めています。
現在、健康状態などを調べるため鑑定留置が行われています。
5日、事件を受け、スイミングクラブ協会が、全国の教室に対し、安全対策を再点検するよう文書で通達しました。
「運転手の健康状態の確認、車両の整備記録簿の徹底など車やドライバーに関わる安全管理の基準の再徹底と明確化が記されていた」(中村さん)
「運転手の健康状態や運転歴、研修状況の確認」や「事故発生時の救護・通報・保護者への対応手順の確認」など大きく5項目についてルールの再徹底と明確化を促すものでした。
これまでも「ドルフィンスイミングスクール」ではドライバーへの安全チェックを欠かさず行ってきました。
「ドライバーには出勤後アルコールチェックや体温チェックなど体調確認した後、車両の点検・確認してから出発してもらっている」(中村さん)
ただ送迎バスの運転手不足は深刻で、高齢のドライバーに頼らざるを得ない状況だといいます。
子どもたちの送迎を担当するドライバーの1人、萩野徹さん、75歳。
「こういう調査して自分が納得いく状態であれば出発するアルコール検知0でチェックして出発時間の記録を。結構(項目が多く)厳しいですよ」(萩野さん)
送迎を担う同じ立場として、事件を重く受け止めています。
「正直言ってバスの事故というより、運転そのもののモラルのような気がする。自分自身も同乗者や会社から指摘があったらすぐ免許の返納を考えるような事案だと思います」(萩野さん)